ふろふきの食べかた
自分の手で、自分の
一日をつかむ。
新鮮な一日をつかむんだ。
スがはいっていない一日だ。
手にもってゆったりと重い
いい大根のような一日がいい。
それから、確かな包丁で
一日をざっくりと厚く切るんだ。
面とりをして、そして一日の
見えない部分に隠し刃をする。
火通りをよくしてやるんだ。
そうして、深い鍋に放り込む。
底に夢を敷いておいて、
冷たい水をかぶるくらい差して、
弱火でコトコト煮込んでゆく。
自分の一日をやわらかに
静かに暑く煮込んでゆくんだ。
こころさむい時代だからなあ。
自分の手で、自分の
一日をふろふきにして
熱く香ばしくして食べたいんだ。
熱い器でゆず味噌で
ふうふういって。
雪の舞う一日でした。今日は長田弘の「ふろふきの食べかた」という詩を、ふうふういって熱々をいただきました。
自分の手で、自分の
一日をつかむ。
新鮮な一日をつかむんだ。
スがはいっていない一日だ。
手にもってゆったりと重い
いい大根のような一日がいい。
それから、確かな包丁で
一日をざっくりと厚く切るんだ。
面とりをして、そして一日の
見えない部分に隠し刃をする。
火通りをよくしてやるんだ。
そうして、深い鍋に放り込む。
底に夢を敷いておいて、
冷たい水をかぶるくらい差して、
弱火でコトコト煮込んでゆく。
自分の一日をやわらかに
静かに暑く煮込んでゆくんだ。
こころさむい時代だからなあ。
自分の手で、自分の
一日をふろふきにして
熱く香ばしくして食べたいんだ。
熱い器でゆず味噌で
ふうふういって。
雪の舞う一日でした。今日は長田弘の「ふろふきの食べかた」という詩を、ふうふういって熱々をいただきました。