歩いていて、危うく蹴飛ばしそうになった。
悠悠人生。追い越されてもよし。この期に及んで慌てることもなし。とは…カメさんのこと。
7月初旬の作品提出に筆が進まない。気持ちが入らなくて、いささか気が急いている。
「静かな日」 長田弘
目は見ることをたのしむ。
耳は聴くことをたのしむ。
こころは感じることをたのしむ。
どんな形容詞もなしに。
どんな比喩もいらないんだ。
描かれていない色を見るんだ。
聴こえない音楽を聴くんだ。
語られない言葉を読むんだ。
たのしむとは沈黙に聴きいることだ。
木々のうえの日の光。
鳥の影。
花のまわりの正午の静けさ。
何気なく触れて読んで、考えてみたり、心を内に向かわせる時間が案外大切になっている。