新大久保に行ってきました。
NPO法人高麗博物館主催の「最初の朝鮮通信使を知る 映画と講演の会」が、新大久保であったためです。
映画はドキュメンタリー映画「李藝(りげい、韓国語読みイ・イェ)-最初の朝鮮通信使」。
講演は、この映画の原作「小説 李藝」を書いた金住則行氏のお話でした。
李藝(1373-1445)は朝鮮時代初期の外交官で、生涯を日朝友好のためにささげた人です。(日本の室町時代)
映画はこの李藝の人生を紹介しながら、釜山から京都まで、李藝がかつて辿った旅の道筋を、韓国人俳優ユン・テヨン氏が実際に訪れて案内するものでした。
http://www.youtube.com/watch?v=5wLXAYvuogs
船も小さく、難破の危険さえあった600年も前の時代、李藝は四十数回も来日し、足利将軍への謁見を果たすなど日朝交流の道筋をつけたほか、倭寇に拉致された667名の同国人を母国に送還させたといいます。
李藝は、まさに全身全霊をささげて日本との交流に取り組んだのです。
この映画は、李藝の人生がよく分かり、折々にみずからのコメントを入れたユン・テヨン氏の言葉がとても味わい深く、なかなか良くできていました。
案内役のユン・テヨン氏は、その李藝の生き方に、自分の人生の見直しを迫られるほどの衝撃を受けたそうです。
自分はいったい、子どもたちが生きていくこれからの時代のために、何ができるのかと考えさせられた、と映画の中で語っていました。
金住則行氏によると、これは台本にはないユン・テヨン氏自身の言葉だったそうです。李藝の生き方もさることながら、ユン・テヨン氏、若いのに(1974年生まれ)とてもしっかりした俳優さんですね。
帰りは池袋に出て、居酒屋 千登利に寄ってきました。