「わたしの今年の漢字一字」2025年は、「寛」で行こうと思う。
寛容の寛、寛大の寛である。
辞書で寛を引くと、「ひろびろとしてゆとりがある。くつろぐ。ゆるす」などの意味がある。(岩波国語辞典)
音読みでは「かん」、訓読みでは「くつろぐ」と読む。
人は年を取ると、とかく頑なになりがちである。
人の話はよく聞かず、自分の話ばかりする。自分には甘く、人の過ちはすぐ咎め立てする。
正直なところ、わたしもそうなってきていると感じないでもない。
したがって他人には「寛」に、自分には「厳」に、と言いたいところだが、老いては自分にも「寛」でいいではないか、とも思う。
実際、自分にゆとりがないと、他人にも寛容になれないような気がする。
この一年、自分をゆるし、ゆとりを持って、大いに寛ぐ(くつろぐ)ことにしよう。
*上の写真はわが家の庭に咲いたムルチコーレ。(撮影2022年3月)