LITTLE THINGS MAKE A BIG DIFFERENCE
これは布製買い物袋の ‘縫い付け表示’ にあった言葉だ。
品質表示ではない。なにかことわざのような、名言のような響きがある。
わたしなりに日本語に訳すと、
「小さなことも、たくさん集まれば、大きな変化を生む」
ということになるだろうか。
(THINGSが複数形なので「たくさん集まれば」としてみた)
「塵も積もれば山となる」
「千里の道も一歩より始まる」
「始めの一歩 末(すえ)の千里」
「一人の文殊より十人のたくらだ」
(何事も大勢で相談すればよい考えが生まれる。「たくらだ」は愚か者の意。*)
「雨垂れ 石を穿(うが)つ」
(小さな事でも根気よく続ければ大きな事を成し遂げられる。*)
*『故事俗信ことわざ大辞典第二版(北村孝一・監修/小学館)の解説による
などのことわざが思い浮かぶ。
「選挙」にも同じことが言えないだろうか。
一票の力は一見無力に見えても、たくさん集まれば、政治を変える。
税金にしても、年金・介護・医療などの社会保障にしても、政治のあり方は実は日々の暮らしに、将来の自分の生活に直結する。
「投票」は政治、いや、生活を変えていく得難い機会であり、貴重な “権利” (生存権)なのだ。
正直なところ、わたし自身無力感を感ずることが多いのだが、どうせ変わらないと棄権するのでなく、自分で求めて見聞きし、考え、この権利を行使したいものだ。
小さい雨粒ながら、あきらめない雨垂れになりたい。