2月1日から27日まで アメリカ経由南極クルーズ旅行
2月1日
ものすごく久しぶりにJLの長距離路線でニューヨークへ。
実は昨年の7月から3日発のビジネスクラスをマイルでウェイティングしていたのだが、とうとう落ちてこなくて、出発10日前に1日のプレミアム・エコノミーをようやくゲット。
B777のプレミアム・エコノミー席は落ち着いた色合いで高級感を演出。座席幅は広いし、テーブルが大きいのもいいが、このテーブルとの距離が微妙に遠くて食事がしにくい。大きな低反発枕が置かれているが、これがまた大きすぎ、重いので扱いに苦労する。リクライニング角度はエコノミーと大差ないし、これなら空いてさえいればエコノミーの方がいいかもしれない。
とは言えこの日はエコノミーもほぼ満席。
こんな時期に寒いNY線がいっぱいなんて、春節のせいなの?
定刻に出発してしばらくすると乾燥納豆(なつかしい!)と飲み物が出て、1回目の機内食。
食器がなにやらかわいらしい赤に変わったが、小鉢に並ぶのは鶏唐揚げ、魚の南蛮漬け、フルーツ、サラダの盛りがよく、メインはダブルハンバーグを選択。食後にはハーゲンダッツも配られて、お腹いっぱい。
それでは長い道中、映画でも見ましょう、と1本目。
「ラッシュ/プライドと友情」
日本語タイトルにはくさい副題がついているが、1976年のF1タイトルをめぐるジェームス・ハントとにニキ・ラウダの闘いのお話。
モータースポーツには全く興味がないが、それでもニキ・ラウダの名前ぐらいは知っている。
F1ドライバーながら自分の航空会社を経営するなんてすごいと思っていたが、裕福なビジネスマン一家の生まれと知って納得。
映画では二人のライバル関係を描くが、性格の違いをいささかステレオタイプながらうまく対比させ、お互いを認め合っているところの見せ方もうまい。
享楽的な生き方のハントに比べてまじめで堅実、冷静なラウダの方が興味深く見えてしまうのは、大事故からの復活があるにせよ、作り手の意図だろうか。
ラウダは事故後の大やけどの跡がある顔しか知らなかったが、写真を見ると二人の役者ともモデルの若いころにそっくり。
ロン・ハワードの監督なので驚きはないが、レース場面など手堅くて、安心して見られる一本。
機内は暗いが眠くもならず、うだうだしているうちにおやつが出た。
ピンクの箱の中はドーナッツ型のムースケーキ。冷たくて食べやすく、機内にピッタリ。
パンも一緒に配られるが、こんなに食べられないよ。
NYまでは12時間と長く、音楽にも飽きたので映画をもう一本。
今度はぐっと渋く、ドイツ映画
「ハンナ・アーレント」
アメリカに亡命したユダヤ人哲学者がナチの残党狩りでイスラエルにつかまったアイヒマンの裁判を傍聴し、そのレポートの中でアイヒマンを悪魔でなく、思考能力のなくなった凡人の役人にすぎないこと、ユダヤ人の中にもナチスへの協力者がいて、そのために虐殺の犠牲者が増えたことを書いて大バッシングを受ける。
このアーレントの告発はどちらも事実だろう。
凡人だからこそ批判もなく悪行の片棒を担いでしまう。あるいは生き延びるため、と自己正当化して敵に協力してしまう。
国籍や人種に関係なく、いつの時代も世界中で起こっていることだろう。
哲学者ならでは、不変の真理を述べただけだが、敵はすべて大悪人、同胞を悪く言うのは許せない、とこれまたどこでもありふれた反応で、こうした吊るし上げも凡人ならではの悪というべき。
映画としては正直盛り上がりもなく、面白いとは言い難い。
テーマ主体の理屈っぽい一本だが、日本の現状からも考えさせられる。
凡人がぼーっとしていると、じいさんの亡霊に取りつかれた誰かさんの妄執に取り込まれてしまうんじゃないか・・・。
到着1時間半ほど前になって2回目の機内食。
おお、エア・ケンタだ。
飛行機抱えたカーネルおじさんの箱の中にはナゲット状の骨なしチキンとビスケット。チキンはちゃんと例のスパイス味で、食べやすくておいしい。
ケンタのコールスローにふつうのグリーンサラダ、チョコレートもついて、2度目の食事としてはまたもボリュームたっぷり。アジア線より食事が多いのは早くもアメリカサイズなのか。
JLのファーストフード屋とのコラボはうまいところをついている。
ブロイラーのように給餌されたところで、定刻より30分ほど早く無事ニューヨークのJFK空港に到着。
12時間はやっぱり長かった。
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2月1日
ものすごく久しぶりにJLの長距離路線でニューヨークへ。
実は昨年の7月から3日発のビジネスクラスをマイルでウェイティングしていたのだが、とうとう落ちてこなくて、出発10日前に1日のプレミアム・エコノミーをようやくゲット。
B777のプレミアム・エコノミー席は落ち着いた色合いで高級感を演出。座席幅は広いし、テーブルが大きいのもいいが、このテーブルとの距離が微妙に遠くて食事がしにくい。大きな低反発枕が置かれているが、これがまた大きすぎ、重いので扱いに苦労する。リクライニング角度はエコノミーと大差ないし、これなら空いてさえいればエコノミーの方がいいかもしれない。
とは言えこの日はエコノミーもほぼ満席。
こんな時期に寒いNY線がいっぱいなんて、春節のせいなの?
定刻に出発してしばらくすると乾燥納豆(なつかしい!)と飲み物が出て、1回目の機内食。
食器がなにやらかわいらしい赤に変わったが、小鉢に並ぶのは鶏唐揚げ、魚の南蛮漬け、フルーツ、サラダの盛りがよく、メインはダブルハンバーグを選択。食後にはハーゲンダッツも配られて、お腹いっぱい。
それでは長い道中、映画でも見ましょう、と1本目。
「ラッシュ/プライドと友情」
日本語タイトルにはくさい副題がついているが、1976年のF1タイトルをめぐるジェームス・ハントとにニキ・ラウダの闘いのお話。
モータースポーツには全く興味がないが、それでもニキ・ラウダの名前ぐらいは知っている。
F1ドライバーながら自分の航空会社を経営するなんてすごいと思っていたが、裕福なビジネスマン一家の生まれと知って納得。
映画では二人のライバル関係を描くが、性格の違いをいささかステレオタイプながらうまく対比させ、お互いを認め合っているところの見せ方もうまい。
享楽的な生き方のハントに比べてまじめで堅実、冷静なラウダの方が興味深く見えてしまうのは、大事故からの復活があるにせよ、作り手の意図だろうか。
ラウダは事故後の大やけどの跡がある顔しか知らなかったが、写真を見ると二人の役者ともモデルの若いころにそっくり。
ロン・ハワードの監督なので驚きはないが、レース場面など手堅くて、安心して見られる一本。
機内は暗いが眠くもならず、うだうだしているうちにおやつが出た。
ピンクの箱の中はドーナッツ型のムースケーキ。冷たくて食べやすく、機内にピッタリ。
パンも一緒に配られるが、こんなに食べられないよ。
NYまでは12時間と長く、音楽にも飽きたので映画をもう一本。
今度はぐっと渋く、ドイツ映画
「ハンナ・アーレント」
アメリカに亡命したユダヤ人哲学者がナチの残党狩りでイスラエルにつかまったアイヒマンの裁判を傍聴し、そのレポートの中でアイヒマンを悪魔でなく、思考能力のなくなった凡人の役人にすぎないこと、ユダヤ人の中にもナチスへの協力者がいて、そのために虐殺の犠牲者が増えたことを書いて大バッシングを受ける。
このアーレントの告発はどちらも事実だろう。
凡人だからこそ批判もなく悪行の片棒を担いでしまう。あるいは生き延びるため、と自己正当化して敵に協力してしまう。
国籍や人種に関係なく、いつの時代も世界中で起こっていることだろう。
哲学者ならでは、不変の真理を述べただけだが、敵はすべて大悪人、同胞を悪く言うのは許せない、とこれまたどこでもありふれた反応で、こうした吊るし上げも凡人ならではの悪というべき。
映画としては正直盛り上がりもなく、面白いとは言い難い。
テーマ主体の理屈っぽい一本だが、日本の現状からも考えさせられる。
凡人がぼーっとしていると、じいさんの亡霊に取りつかれた誰かさんの妄執に取り込まれてしまうんじゃないか・・・。
到着1時間半ほど前になって2回目の機内食。
おお、エア・ケンタだ。
飛行機抱えたカーネルおじさんの箱の中にはナゲット状の骨なしチキンとビスケット。チキンはちゃんと例のスパイス味で、食べやすくておいしい。
ケンタのコールスローにふつうのグリーンサラダ、チョコレートもついて、2度目の食事としてはまたもボリュームたっぷり。アジア線より食事が多いのは早くもアメリカサイズなのか。
JLのファーストフード屋とのコラボはうまいところをついている。
ブロイラーのように給餌されたところで、定刻より30分ほど早く無事ニューヨークのJFK空港に到着。
12時間はやっぱり長かった。
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