2月8日
朝、目を覚ますと船はすでにフォークランドに到着して、島の沖合に停泊していた。
東西二つに分かれたフォークランド島のうち、西島のさらに沖に浮かぶウェストポイントという小島。
気もそぞろに朝食をとり、レンタルの防寒着を着込んでマッドルームへ。
ここは泥の付いたブーツを置いておくので「泥の部屋」。ここでブーツを履き、小さな救命胴衣を着けたら船側に並んでゾディアックというゴムボートに乗る。
タラップを降りて乗り込んだら、ヤマハのエンジンでビューン。
この島には農家が一軒だけあり、その家の下にある石ころだらけの浜に上陸。
と浜にはジープが一台停まっており、その下にもぐりこんだペンギンを発見!
おまたせしました、今回の旅のペンギン第一号。これはマゼラン・ペンギンだ。
この浜から島の対岸まで3km、ジープでも行けるが歩いてもいいと言うので歩くことにする。
ちょっと丘を登ると入ってきた湾がきれいに見え
翻っているのは英領フォークランドの旗だ。
風がいつも強いのか、わずかに植えられた木は傾いでいて
地面は丈の低い草と苔に覆われている。
この日は曇り空ながら、夏のこととて気温は10℃近くもあり、厚い防寒着を着て重いブーツで歩いていると大汗をかいてしまう。
やがて前方に海が見え、鳥の鳴き声が聞こえて、ちょっと怪しげな匂いもしてきた。
草地に入り、背の高い草を分け入って行くと
うわ~、鳥がいっぱい!しかも手の届くところにごしゃごしゃいる。
ここは Black-browed Albatross(マユグロアホウドリ)と Rockhopper Penguin(イワトビペンギン)が同居する営巣地。アホウドリはペンギンの卵を食べないので、トウゾクカモメなどから子供を守るためにこうして同居しているらしい。
イワトビペンギンはこのあたりのペンギンの中では一番小さくて背の高さが5,60センチ。黄色い眉毛が目を細めているように見えるが、その下の目は赤く、トサカがファンキー。
子供はこの時期もうかなり大きくなっているが、トサカがなく、くちばしも黒いのですぐ見分けがつく。
名前の通り岩場が好きらしいが、草の中に巣を作っているのもいて、気を付けて歩かないと踏んづけてしまいそうになり、
ちっこいくせに時々大きな声を出して鳴くので、いきなり近くでやられるとびっくりする。
マユグロアホウドリは名前の通り、立派な眉毛がある。ヒナは灰色でモフモフ、巣の中に一匹づつ納まっている姿がかわいい。
アホウドリの中では中サイズだそうだが、羽を広げると2メートルもあり
飛ぶ姿はかっこいい。
と言うわけでアホウドリの舞う営巣地のビデオはこちら:
ペンギンをもっと見たい方はこちら:
ペンギンはいくら見ていても見飽きない。
とは言ってもいつまでもここにいるわけにはいかないので、帰りはジープで上陸した場所まで送ってもらう。
ボートに乗る前にはこの島唯一のお宅訪問。
住人はドイツ人とスウェーデン人のカップルで、普段は二人っきり、2年前からこの島に住んでいるのだそう。
羊を飼っているとのことだが、夏の間、我々のように島を訪れる観光客にお茶を出すのも生計の一部のようで、テーブルいっぱいに広げられたおいしいお菓子はすべて手作り、カップは100組もそろえているとか。
島の「首都」スタンレーまでは船で6時間。いろんな人がいるものだ。
初めての上陸、ペンギンとの遭遇にすっかり満足してお昼に船に戻る。
午後はすぐ隣の Carcass Island にまた上陸の予定
だったのだが、天気は良くなったものの、波が荒いということで上陸は中止。
一度おろしたゴムボートがクレーンで戻される。
この砂浜も遠望しただけで上陸はなし。
でもよく見ると浜はペンギンでいっぱい。
その代わりというか、夕方になると船の近くにイルカが遊びに来た。
まるでパンダのように白黒のこのイルカ、Commerson's Dolphin と言って日本語名はイロワケイルカというそう。
かなり長い間、船の周りを泳ぎ回っていた。
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朝、目を覚ますと船はすでにフォークランドに到着して、島の沖合に停泊していた。
東西二つに分かれたフォークランド島のうち、西島のさらに沖に浮かぶウェストポイントという小島。
気もそぞろに朝食をとり、レンタルの防寒着を着込んでマッドルームへ。
ここは泥の付いたブーツを置いておくので「泥の部屋」。ここでブーツを履き、小さな救命胴衣を着けたら船側に並んでゾディアックというゴムボートに乗る。
タラップを降りて乗り込んだら、ヤマハのエンジンでビューン。
この島には農家が一軒だけあり、その家の下にある石ころだらけの浜に上陸。
と浜にはジープが一台停まっており、その下にもぐりこんだペンギンを発見!
おまたせしました、今回の旅のペンギン第一号。これはマゼラン・ペンギンだ。
この浜から島の対岸まで3km、ジープでも行けるが歩いてもいいと言うので歩くことにする。
ちょっと丘を登ると入ってきた湾がきれいに見え
翻っているのは英領フォークランドの旗だ。
風がいつも強いのか、わずかに植えられた木は傾いでいて
地面は丈の低い草と苔に覆われている。
この日は曇り空ながら、夏のこととて気温は10℃近くもあり、厚い防寒着を着て重いブーツで歩いていると大汗をかいてしまう。
やがて前方に海が見え、鳥の鳴き声が聞こえて、ちょっと怪しげな匂いもしてきた。
草地に入り、背の高い草を分け入って行くと
うわ~、鳥がいっぱい!しかも手の届くところにごしゃごしゃいる。
ここは Black-browed Albatross(マユグロアホウドリ)と Rockhopper Penguin(イワトビペンギン)が同居する営巣地。アホウドリはペンギンの卵を食べないので、トウゾクカモメなどから子供を守るためにこうして同居しているらしい。
イワトビペンギンはこのあたりのペンギンの中では一番小さくて背の高さが5,60センチ。黄色い眉毛が目を細めているように見えるが、その下の目は赤く、トサカがファンキー。
子供はこの時期もうかなり大きくなっているが、トサカがなく、くちばしも黒いのですぐ見分けがつく。
名前の通り岩場が好きらしいが、草の中に巣を作っているのもいて、気を付けて歩かないと踏んづけてしまいそうになり、
ちっこいくせに時々大きな声を出して鳴くので、いきなり近くでやられるとびっくりする。
マユグロアホウドリは名前の通り、立派な眉毛がある。ヒナは灰色でモフモフ、巣の中に一匹づつ納まっている姿がかわいい。
アホウドリの中では中サイズだそうだが、羽を広げると2メートルもあり
飛ぶ姿はかっこいい。
と言うわけでアホウドリの舞う営巣地のビデオはこちら:
ペンギンをもっと見たい方はこちら:
ペンギンはいくら見ていても見飽きない。
とは言ってもいつまでもここにいるわけにはいかないので、帰りはジープで上陸した場所まで送ってもらう。
ボートに乗る前にはこの島唯一のお宅訪問。
住人はドイツ人とスウェーデン人のカップルで、普段は二人っきり、2年前からこの島に住んでいるのだそう。
羊を飼っているとのことだが、夏の間、我々のように島を訪れる観光客にお茶を出すのも生計の一部のようで、テーブルいっぱいに広げられたおいしいお菓子はすべて手作り、カップは100組もそろえているとか。
島の「首都」スタンレーまでは船で6時間。いろんな人がいるものだ。
初めての上陸、ペンギンとの遭遇にすっかり満足してお昼に船に戻る。
午後はすぐ隣の Carcass Island にまた上陸の予定
だったのだが、天気は良くなったものの、波が荒いということで上陸は中止。
一度おろしたゴムボートがクレーンで戻される。
この砂浜も遠望しただけで上陸はなし。
でもよく見ると浜はペンギンでいっぱい。
その代わりというか、夕方になると船の近くにイルカが遊びに来た。
まるでパンダのように白黒のこのイルカ、Commerson's Dolphin と言って日本語名はイロワケイルカというそう。
かなり長い間、船の周りを泳ぎ回っていた。
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こんなに近くで自然な姿を見られるとシビレます。
この民家訪問はスケジューリングされてるんですね。
シーズン中は何人くらい訪れるのでしょうか?
このような生活に憧れます。
あの!フォークランドポン~
上陸するときって、パスポートは必要ポン?
でもって、入国スタンプとか押されるポン?
え?
小島でイミグレがないから密入国ポン??(笑)
あ、でもこのオタク、電気はどうしてるんだろう?
イワペンギン、黄色い毛が目に見えて凄く意地悪そうな顔に見えるけど、よく見るとタレ目でほっと間抜けな顔なんですね(笑)
このあたりは常に船が走行してるわけじゃないから、イルカも嫌だったら避けられそうなものだけど、こうして船の周りを泳ぎ回るということは、歓迎してくれてるんですね。
南極はすごいですよ~、ペンギンやアザラシが触れるぐらい近くで見られます。もちろん触っちゃいけないんですが。
この島でのお茶はクルーズの定番コースになっているようなので、夏のシーズン中はそれなりに人が来るみたいです。個人のヨットで立ち寄る人たちも結構いるようで、さすがに日本人の感覚とは違います。
島での生活も夏は良さそうですが、冬はどうでしょう。
狸田ポン太様、
そうそう、「あの」フォークランドでございます。
入国スタンプについては次回ご報告します。
今回は確かに密入国かも。
タヌ子様、
おうちの電気、ほかの写真を見たら電球が点いていました。聞きそびれましたが、小さく映っている風車が発電機かもしれません。あとはモーター付き発電機かな。
ペンギンもイルカもこのあたりでは人間を恐れません。特にイルカは好奇心が強くて、わざわざ近寄ってくるようですよ。
>いろんな人がいるものだ
ほんまにーですね(^^ゞ
二人っきりで、喧嘩でもしたときはどうするんだろう、とか余計なことを考えちゃいます。
しばらく仮想南極旅行に参加させていただきます。
自分ではたぶん行かないだろうなと・・・。
でも動物好きです、
ペンギンも好きです、
Luntaさんのところで、ペンギン三昧させてもらっています。
写真好きにも天国だと思います。
ぜひご検討ください。
いや~、自分に害があるものとそうでないもの、わかっているんですね。鳥は同じ類でないと自分たちの営巣地に近づけないとばかり思っていました。こんなに雑多に同居状態なのは驚きでした。
白黒パンダ状のイルカも初めてです。
オ~!、わぁ~とか声を出しながら見いっています。
しかし今こそ南極に行きたいですね。あの涼しさが恋しい~。