12月2日 続き
白河からはすぐ隣の新白河駅で下車。
駅前には今夜の宿のお迎えバスが来ているが、運転手の姿が見えない。
扉は開いているし、他のお客さんもすでに乗っているので勝手に座席についていると、しばらくして「今日は忙しくて」とおっちゃん登場。
大丈夫かいな、と思っていると、「白河が初めての人はいる?〇〇さんはしばらくぶりだね~」とフレンドリーで、我々が初めてだと言うと名所を回ってから宿に向かってくれると言う。
12代白河藩主・松平定信が造ったと言う南湖をまわり、小峰城より古い白川城跡の麓を通り、
渓谷にかかる橋まで案内してくださるサービスぶり。
工事中の橋は交通量もほとんどなさそうな所に不似合いな立派さ、と思っているとこの先に自衛隊の演習場とあるのだとか。
楽しくおしゃべりを聞いているうち、40分で宿に到着。
甲子温泉 「大黒屋」
すぐに案内されて3階のお部屋に向かうと
きれいな廊下にはなかなかおしゃれなしつらえ。
10畳の広いお部屋にはこたつも据えられているが、暖房がよく効いているので必要なし。
窓の外は紅葉の時期であれば見事だろうが、すでに冬枯れ。
愛想のいいお兄さんの淹れてくれたお茶で一服。
お風呂をいただく前にちょっと外に出て見る。
玄関から先に行くと離れがあって、これは松平定信の別邸を移築したもので客室になっているそうだが、冬はちょいと寒そう。
その先を降りてみると湯屋が見えて、湯元らしき小屋も見える。
体が冷えた所でお風呂をいただこう。
まずは洗い場の備わった「恵比寿の湯」。カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉と言うお湯は無色透明でくせがない。
外には露天風呂もあって、久しぶりの温泉、うれしい!
ここで温まったら浴衣を着て、すぐに先ほど見た湯屋へはしご。
恵比寿の湯の先の階段を降りると玄関があるが
ここには分厚いコートや長靴がいっぱい用意されていて、もうじき来る雪の季節にはどれだけ寒くなることか。
その先は長い階段が下に伸び、橋を渡ってやっと湯屋。
正面がこの宿自慢の大岩風呂だが、この時間は混浴なので右手の「櫻の湯」へ。
こちらはまわりが檜造りで10人は入れそうな大きさ。
底には石が敷き詰められ、お湯は透明なのだが薄暗くて、真ん中に大きな石があることに気が付かなくて足指をぶつける。
「恵比寿の湯」とは源泉が違うそうだがどちらも癖のないお湯なので違いは判らず、ぬるめのお湯でゆったりする。
お風呂を上がったらじきに夕食。食事処のテーブルに着くと
立派なぜんまいなどの山菜、川鱒と桜鱒のお刺身などが並べられていて
牛肉のせいろ蒸しに火が付けられた途端に
天ぷらや岩魚が運ばれてくるので忙しい。
具だくさんの呉汁に栃餅のおぜんざいをいただいたらお腹はパンパン。
しかしこの後ものんびりしてはいられない。7時から大岩風呂が女性専用になるので、ちょっと時間をずらして8時ごろ行ってみる。
また長い階段を降りて扉を開けると、
いきなり大きな浴槽と衝立で仕切られただけの脱衣場が目の前にあるのでちょっとびっくり。
壁にはほとんど読めないがどうやらこのお風呂の由緒が細々と書かれ、岩がむき出しになった所には小さな鳥居があってそこからお湯が出ている。
この源泉は44、5℃とのことでこの近くのお湯は熱いが、やはり石を敷いた床下からも30℃ちょっとのお湯が湧いているとのことで、よく見ていると時々お湯の表面が盛り上がる。
このお湯の中にも大きな石が沈んでいて、これはなでると子宝に恵まれる子宝石だそうだが、なでるまえにまた足指をぶつけるお約束。
入った時には2、3人いたお客さんも上がってしまって、その後はこの大きなお風呂を友人と独占してぬるめのお湯を堪能。
旅館は満室だが年配のお客さんはこの階段の下までは来ないようで、秘湯めぐりも年齢制限があることを改めて実感。
翌早朝もこのお風呂を満喫させていただき、
正統な旅館の朝ご飯をいただいたらチェックアウト。
続々と地元のお年寄りが日帰り温泉にいらっしゃる中またバスで送っていただくと、
途中の見晴らし台にちょっと立ち寄り。
標高の高いこの辺りは牧場になっているそうだが、朝食にあった牛乳は森永だ、と運転手さん。
「前は地元の牛乳を出していたんだけど、放射能が心配だというお客さんがいるんで」って、いまだに?
サービスの気持ちいいこちらのお宿、リピーターが多そうなのもうなずける。
ただしお湯がぬるめでさらっとしているので、冬よりは暑い時期の方が良さそう。
駅でチョコ・ままどおるを買って東京に戻った。
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白河からはすぐ隣の新白河駅で下車。
駅前には今夜の宿のお迎えバスが来ているが、運転手の姿が見えない。
扉は開いているし、他のお客さんもすでに乗っているので勝手に座席についていると、しばらくして「今日は忙しくて」とおっちゃん登場。
大丈夫かいな、と思っていると、「白河が初めての人はいる?〇〇さんはしばらくぶりだね~」とフレンドリーで、我々が初めてだと言うと名所を回ってから宿に向かってくれると言う。
12代白河藩主・松平定信が造ったと言う南湖をまわり、小峰城より古い白川城跡の麓を通り、
渓谷にかかる橋まで案内してくださるサービスぶり。
工事中の橋は交通量もほとんどなさそうな所に不似合いな立派さ、と思っているとこの先に自衛隊の演習場とあるのだとか。
楽しくおしゃべりを聞いているうち、40分で宿に到着。
甲子温泉 「大黒屋」
すぐに案内されて3階のお部屋に向かうと
きれいな廊下にはなかなかおしゃれなしつらえ。
10畳の広いお部屋にはこたつも据えられているが、暖房がよく効いているので必要なし。
窓の外は紅葉の時期であれば見事だろうが、すでに冬枯れ。
愛想のいいお兄さんの淹れてくれたお茶で一服。
お風呂をいただく前にちょっと外に出て見る。
玄関から先に行くと離れがあって、これは松平定信の別邸を移築したもので客室になっているそうだが、冬はちょいと寒そう。
その先を降りてみると湯屋が見えて、湯元らしき小屋も見える。
体が冷えた所でお風呂をいただこう。
まずは洗い場の備わった「恵比寿の湯」。カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉と言うお湯は無色透明でくせがない。
外には露天風呂もあって、久しぶりの温泉、うれしい!
ここで温まったら浴衣を着て、すぐに先ほど見た湯屋へはしご。
恵比寿の湯の先の階段を降りると玄関があるが
ここには分厚いコートや長靴がいっぱい用意されていて、もうじき来る雪の季節にはどれだけ寒くなることか。
その先は長い階段が下に伸び、橋を渡ってやっと湯屋。
正面がこの宿自慢の大岩風呂だが、この時間は混浴なので右手の「櫻の湯」へ。
こちらはまわりが檜造りで10人は入れそうな大きさ。
底には石が敷き詰められ、お湯は透明なのだが薄暗くて、真ん中に大きな石があることに気が付かなくて足指をぶつける。
「恵比寿の湯」とは源泉が違うそうだがどちらも癖のないお湯なので違いは判らず、ぬるめのお湯でゆったりする。
お風呂を上がったらじきに夕食。食事処のテーブルに着くと
立派なぜんまいなどの山菜、川鱒と桜鱒のお刺身などが並べられていて
牛肉のせいろ蒸しに火が付けられた途端に
天ぷらや岩魚が運ばれてくるので忙しい。
具だくさんの呉汁に栃餅のおぜんざいをいただいたらお腹はパンパン。
しかしこの後ものんびりしてはいられない。7時から大岩風呂が女性専用になるので、ちょっと時間をずらして8時ごろ行ってみる。
また長い階段を降りて扉を開けると、
いきなり大きな浴槽と衝立で仕切られただけの脱衣場が目の前にあるのでちょっとびっくり。
壁にはほとんど読めないがどうやらこのお風呂の由緒が細々と書かれ、岩がむき出しになった所には小さな鳥居があってそこからお湯が出ている。
この源泉は44、5℃とのことでこの近くのお湯は熱いが、やはり石を敷いた床下からも30℃ちょっとのお湯が湧いているとのことで、よく見ていると時々お湯の表面が盛り上がる。
このお湯の中にも大きな石が沈んでいて、これはなでると子宝に恵まれる子宝石だそうだが、なでるまえにまた足指をぶつけるお約束。
入った時には2、3人いたお客さんも上がってしまって、その後はこの大きなお風呂を友人と独占してぬるめのお湯を堪能。
旅館は満室だが年配のお客さんはこの階段の下までは来ないようで、秘湯めぐりも年齢制限があることを改めて実感。
翌早朝もこのお風呂を満喫させていただき、
正統な旅館の朝ご飯をいただいたらチェックアウト。
続々と地元のお年寄りが日帰り温泉にいらっしゃる中またバスで送っていただくと、
途中の見晴らし台にちょっと立ち寄り。
標高の高いこの辺りは牧場になっているそうだが、朝食にあった牛乳は森永だ、と運転手さん。
「前は地元の牛乳を出していたんだけど、放射能が心配だというお客さんがいるんで」って、いまだに?
サービスの気持ちいいこちらのお宿、リピーターが多そうなのもうなずける。
ただしお湯がぬるめでさらっとしているので、冬よりは暑い時期の方が良さそう。
駅でチョコ・ままどおるを買って東京に戻った。
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