1月24日 続き
ソカロからはバスで移動してシウダデラ市場へ。
ここは民芸品ばかりを売っている市場で、敷地はそれほど広いわけではないが
中央の駐車場の周りに通路がいっぱいあってお店がぎっしり。
袋ものでも陶器でもカラフルなのがメキシコらしく
動物もカラフル。
メキシコと言えば死者の日がシンボルのようになってしまったらしくあちらこちらにガイコツがいるが
こちらの天使の方が不気味じゃないか。
ソカロで見たビーズ細工の店ももちろんたくさんあって
作り方を見せてくれたおじさんの店の商品はさすがの細かさ。
これらもビーズ細工、かっこいい。
市場の見学を終えたらやっとお昼。
テーブルにはサルサソースが7種類も並んで、右に行くほど辛いが自分はせいぜい左から2番目ぐらいまで。
チキンスープに続いてメキシコでの初タコス!チキンとビーフ、フライドポテトまで挟まっているが、中身よりもしっとり柔らかいトウモロコシのトルティーヤがおいしい。
昼食が済んだら空港に戻り、17:15発ユカタン半島のメリダ行きに搭乗。
B737はほぼ満席、びっしり家の立ち並ぶメキシコシティを飛び立つとナッツと飲み物のサービス。
1時間35分のフライトでメリダに到着。
と、この後がハードスケジュールで、本来はメリダに宿泊予定が行程短縮のためにトゥルムまで225kmを移動しなければならない。
バスはすでに暗くなったハイウェイを飛ばし、今夜の夕食は車内でサンドイッチ。 見た目は悪いが、このお弁当は意外においしかった。
途中一回のトイレ休憩をはさみ、トゥルムのホテルに到着したのは4時間後。メキシコシティとは1時間の時差があって時刻はすでに夜中の12時50分。
なんとも怪しい紫の照明のカフェを過ぎて入った部屋はシンプルだが広くてきれい。
しかし暖かいはずのユカタン半島、ちょうど寒波が来ているとかで20℃もない。ベッドの上掛けはシーツ一枚、寒くてこれを2つ折りにしてやっと寝られた。
このハードさ、S社らしいと言えばらしい。 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
1月24日
仕切り直しの出発、さすがに今度は問題なく飛んだアエロメヒコ、ぐっと乗客の少なくなった機内でゴロゴロしながら13時間を過ごして、時差の関係で10:00に出発したのと同じ日の朝7:55にメキシコシティに到着。
入国審査もそれほど時間がかからず、日本人ガイド氏に迎えられて早速市内観光へ。
空港から50分ほどでまずやって来たのは町の中心、ソカロ広場。
巨大な旗の立つ広場の周りは国立宮殿などの官庁、建物の間にはクラシックなラテンアメリカタワーが見える。
そして北側にそびえるのがラテンアメリカ最大というメトロポリタン・カテドラル。
正面入り口、時計台の下にあるのがサボテンの上にへびを咥えて立つ鷲。これがメキシコの国章で国旗の中央にも描かれている。
中に入ると目の前に金ぴかの祭壇がそびえ、その向こうにはパイプオルガンもあるが その先はミサの最中ということで異教徒は入れてもらえなかった。
巨大な聖堂なので他にいくつも礼拝堂があり、褐色の肌のマリア様を拝見したら脇の扉から外へ。
すると目の前に世界遺産の標識があって、この先に広がるのがテンプロ・マヨール。
アステカ帝国の中央神殿があった場所にスペイン人がこれを壊して自分たちの街を作ってしまったわけだが、一部が発掘されて、遺跡の中に入るには入場料がいるが、橋の上から無料で眺めることもできて
現在のメキシコシティが湖を埋め立てた場所にあること、アステカ時代の街の様子なども模型でわかりやすくなっている。
この周りには古いカラフルな建物が並んでいて
路上には露天商がいっぱい。
小さなストールに座ったり、立ち食いしたりする人たちがたくさんいるのはタコス屋。
実はメキシコに来ようと思ったきっかけはNetflixの「タコスのすべて」というメキシコのドキュメンタリー・シリーズだったのでこれにはワクワク。
が、残念ながら今日はこれを食べるわけには行かない。足早に連れてこられたのはサント・ドミンゴ教会前。 ここは「カミノ・レアル・デ・ティエラ・アデントロ」という銀が運ばれた道の出発点ということで世界遺産にも登録されているとのこと。
この周りにも官公庁の立派な建物が並び、広場脇の円柱が並ぶ通路には昔懐かし代書屋さんがいまだに古いタイプライターで仕事をしたりしている。 こちらの赤い家は「マリンチェの家」。
マリンチェとは先住民の女性奴隷だったが、スペイン語を会得して征服者コルテスの通訳となり、愛人にもなったのでこんな立派な家があるらしい。が、もちろんメキシコ人側からしたら裏切者だろう。
ソカロ周辺の見学は1時間ちょっとで終了。
バスを待つべく大聖堂の脇に戻ると、ここにも露天がたくさん出ている。
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2025年1月22日から2月2日 メキシコの旅
1月22日
今回のメキシコ行き、初めての場所なので前半はツアーに乗った。
いつものS社のツアー、題して「メキシコ自然紀行」。
成田に9時の集合時間に行くと参加人数は13名。友人同士、ご夫婦、母娘と一人参加じゃない人が3組もいるのはこの会社のツアーにしては多い方。
さあ、それでは長いフライトに出発、と飛行機に乗ってから延々6時間も待たされた挙句に欠航になってしまったのは前に書いた通り。
再入国のためには一般客とはちがう入国審査窓口が開かれ、メキシコ人も日本人も同じ列に並ぶが日本人はもちろんスタンプ一つ押されず、すぐに通過。
預け荷物はすでに降ろされていて、その脇にはこんな告知。 ええ~、明日の朝じゃなくて夜の出発なの~、とこれを見ながら今夜の宿の確保のためにまた長い行列。
乗客の8割以上はメキシコ人だが、感心したのは皆さん実に落ち着いていて、機内で欠航がアナウンスされた時も、この行列に並んでいる時も、文句を言って騒ぐような人は誰もいない。列を乱すような人もなく、なんとなくにぎやかな人たちだと思い込んでいたのでちょっと認識を改めた。
こんなアクシデントの時こそ添乗員付きツアーのありがたさ、当然アエロメヒコ持ちながら座って待っている間にホテルの部屋を確保してくれて、しかし戻ってくると「代替機は明後日の朝になりました。ツアーをこの時点でキャンセルした場合にどれだけ返金できるかは今はわかりません。」
もう一組いたクラブなんちゃらは早々に全額返金と添乗員が言っている、と大声で文句言うおじさんもいたけれど、ここで契約添乗員を責めるのはかわいそう。
今夜は自宅に帰る選択肢もあったけれど、また交通費かけて成田まで来るのも面倒、とおとなしくホテルに行くことにする。
無料送迎バスで10分、やって来たのは日航ホテル成田。
成田空港ができた時からある老舗、ビジネスホテルのような部屋はさすがに古さを感じる。
夕食のバウチャーも出たが機内食を食べちゃったし、1階のコンビニでデザートだけ買って 周りにな~んにもない景色を確認して就寝。
1月23日
今日は一日成田で待機。11時からツアーをどうするか、旅行会社の決定があるというので外にも行けない。
フツ~の朝食をいただいて午前中は部屋でダラダラ。
会社決定でツアー日程の最初の2日はばっさりカット、継続の場合は2日分の返金およびお見舞い金がちょっと、旅行取りやめの場合の返金についてはいくらになるか2週間ほどしないと確定できないと発表がある。
元々8日間とうたっても現地では5泊、観光5日間のツアー、たった3日のためにメキシコまで行くのか、と皆さん大いに迷う。
が、最終的に旅行を取りやめたのは一人だけ、あとはまた改めて行くのも面倒、と行くことにしたらしい。
ホテル滞在中はすべての食事が付いているのでまたビュッフェ。
ランチの品数は多いけれど、お味はう~ん。
食後はホテルの送迎バスで成田駅まで20分。
こんな機会なので久しぶりに成田山に行こうと決めたのだが、実家は近くにありながら、改めて来るのはたぶん半世紀ぶり!
あやふやな記憶ながら、参道はこんなにきれいじゃなかったよね。
まだお正月なので日本人の初詣客、外国人観光客が入り乱れて平日でも結構な人出。
特に成田でほぼ唯一の有名店、米屋本店はすごいことになっている。 これも成田名物の鰻屋、行ったツアー参加者は2時間並んだとか。
そしてやって来た成田山新勝寺。
こんな所だったねえ、と一応手を合わせていると、隣のお父さん、幼い息子に柏手打つように教えちゃって、おいおい。
この後は米屋のどら焼き持って近所にいる父親の顔を見に行き、空港から日航ホテルに帰還。
今夜は中華レストランの方へ行くとこちらはセットメニューで
エビチリソース定食はちょっと物足りなかった。
1月24日
ホテルで出発前の朝食。
ヤクルトが大量に並んでいるのがうれしく、このホテルの朝は和食が正解。
また機内待機になったらひもじい思いをするのでがっつりいただいておいた。 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
バンコク在住のKimcafe師匠が毎年恒例の里帰り中なので、これも恒例のヤムの会。
今回は師匠のご希望がフィリピン料理とのことで、超久しぶりの錦糸町へ。
錦糸町は40年近く前(!)、押上に住んでいた頃に時々行っていたが、駅前がすっかりきれいになってびっくり。
その駅前から徒歩5分ほど、今回の会場はこちら、「フィリピン料理 iPo iPo」
細長い店内にはカウンターとテーブル席が4卓。頭上の大きなモニター2つにはずっと海の中のビデオが流れている。
アジア好きの面々ではあるが、フィリピン料理は珍しい。
メニューを見てもどんな料理か想像もつかないので、お店のお姉さんのおすすめに素直に従うことにする。
そして初めに出てきたのは Sisig Tenga
これは豚耳と玉ねぎの鉄板焼き。豚耳は沖縄のミミガーのようなコリコリではなく、ねっとりとした口当たりでいかにもコラーゲンたっぷり。ほんのちょっと緑の唐辛子が入っているが、醤油ベースの味付けでおいしい。 次の Crispy Pata は骨付き豚バラ肉の唐揚げ。
お肉は一度煮てから唐揚げにしているのだろう、ホロホロと柔らかくて皮はパリパリ。これ自体に味付けはほとんどされていなくて、ポン酢のようなタレを付けて食べる。 フィリピン料理で唯一名前を知っていた Adobo。
豚肉と鶏肉をお酢と醤油で煮込んだ料理で、これは白ご飯が欲しくなる味。
昔フィリピン人のお嫁さんをもらった知り合いは家に帰るとお酢の匂いでむせそうになると言っていたが、この店のアドボに酸味はまったく感じなかった。 Pinakbet はフィリピン風野菜炒め。
特徴的なのはエビペーストの香りが強いこと。タイやインドネシアでよく使われるエビペーストをフィリピンでも使うんだ。
どのお料理もお米に合いそうで日本人にはとても取っ付きやすい味付け。
これなら飽きずに食べられそうと思うが、生野菜の姿がまったく見えない所がフィリピンならではなのだろうか。
武蔵小山駅前の今はタワマンが建ってしまった所、以前怪しい飲み屋街だった頃に一軒フィリピン料理屋があった。
どんな料理か興味があったのだが、いつも店の外のテーブルにフィリピン人が何人もたむろっていて、結局中に入る勇気が出なかった。一度入ってみればよかったかな。
最後にスクムビットさんがフルーツサラダを頼んだ。
これに自らベトナムで買ってきた「パイナップル用シーズニング」を付けて食べてみよう、ということだったが、塩に砂糖、チリ、にんにくまで入ったこの調味料、はっきり言って合いません!
お土産にいただいたこれ、さて、どうやって使ったものやら。 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
天王洲アイルからは今度はモノレールに乗車。 これに乗ったのは何年ぶりだろうか。
浜松町までたったの一駅だが、周りに高層マンションがいっぱいできていることにびっくり。
浜松町からは山手線に乗って、おなじみ上野の東京国立博物館へはしご。
すると入場口に行列ができていて、何事かと思ったら
原因はこのネコ。表慶館の前で90分待ちとなっていたのは週末で終了となるためだったらしい。この日は平日だったのに若いおねえちゃんたちがいっぱい。
が、若くないおばさんの目的は平成館のこちら。 「旧嵯峨御所 大覚寺―百花繚乱 御所ゆかりの絵画―」
京都の大覚寺は平安時代の嵯峨天皇が離宮を造ったのが始まりとのことで、真言宗のお寺となってからも皇室と縁の深い格式高い寺院とのこと。
なので最初の3室の展示は天皇の肖像やらご真筆(宸翰)が多くて、平安時代の明王像5体の他は正直言って興味なし。
一番人気で長い列ができていたのは「薄緑」と「鬼切丸」という刀だけれど、これもまったく素養がなくてスルー。それにしてもなぜ最近こんなに刀剣が人気になったのだろう。
これらをさっさと通り過ぎて4室目に入ると、この先は障壁画の大展示で、しかも写真撮影可とうれしい配慮。
これらは徳川家康の孫で皇室に入内した東福門院和子の女御御所を移築したものとのことなのでなんとも贅沢。
障子の下のうさぎたちはかわいいし
ちょっと地味な墨絵も細かい所まで楽しい。
「御冠の間」は門跡の執務室を再現したものだそうだが、襖の金具には菊と葵の両方が入っているなど、芸が細かい(笑)。
最後は平成館の大きな部屋を生かして障壁画がずらりと圧巻。 特に狩野山楽による牡丹図。
そして同じ山楽の紅白梅図
豪華絢爛だけれど、こういうものに囲まれて暮らすのはどんな気分だろう。
最後は上野駅構内のペンスタカフェで
うっかりスイカペンギンのカップ付きプリンを食べてしまった。
ネコには反応しないけれど、ペンギンには弱いのだ。 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。