デパ地下に想う

デパ地下を愛用するようになって1年が過ぎた。
母を見舞いに行った帰りに寄る
ＪＲのターミナルにあるデパート。
ここで買い物を済ますととても楽だ。

私の中でデパ地下は値段が高いという
先入観はあったけれど、よく買い物をしていくうちに
近くのスーパーマーケットより安いものがあると気づいた。
それに生鮮食料品がとても新鮮なのだ。

魚や肉は鮮度が高い。
口の肥えた我が家の住人たちは一同に絶賛する。
お肉は高級品からリーズナブルな値段のものまで
先ず失敗買いはない。

魚の量も大人4人家族には丁度いい量。
1パックで十分事足りるほど入っている。
お造りの好きな我が家ではその鮮度をとやかく言うが
デパ地下で買ったものには文句を言わない。
それほど新鮮である。

野菜の種類は豊富である。
果物もかなり上質。
きっとデパートに入荷を認められる食品は
厳しい規格を通り抜けてくるのだろう。
デパ地下は今やデパートの看板でもある。
あらゆる方法で他のデパートと
しのぎを削って競争しているといえよう。

関西人は「うまいもの」に敏感だ。
美味しい菓子や時間限定で売り出されるケーキ屋さんの前では
長蛇の列を作って待っている。
それに地方の物産展が始まると、催しもの広場はごった返す。
特に北海道物産展や九州物産展の時は私も何度か足を運び
そのごった返した中で買い物をする。

食文化は人間の中で最も重要だと思っている。
食べることを外して人間は生き長らえない。
衣食住の中で私は「食」が一番の基本だと思っている。
無人島に漂流したとしたら、掃除や洗濯をする以前に
食べることを先ず考える。
生存のためには「食」は切り離せない。

私が男なら頭のいい奥さんより料理上手な人がいい。
きれい好きで掃除や洗濯が好きな奥さんより
料理が好きな人がいい。
男の幸せは美味しい食事を食べさせてくれる
「シェフのような女房」だ。
そんな女房を持った男はきっと「男冥利」に尽きる。

私もまだまだシェフのようには行かないが
家族に満足してもらえるようにがんばっている。



さてさて・・・
ここの魚屋さんで魚を買うのが好きだ。
店員の威勢のよさに
魚まで威勢がいいように感じてしまう。
春鰹の美味しい季節だ。
ホタルイカもずいぶん大きくなった。
今日は新子（いかなご）も安いぞ！



野菜売り場では春野菜・・・。
新キャベツに新タマネギに新ジャガ。
もうゴーヤまで入荷している。
頭のなかで献立が浮かんで来る。
料理人は先ず「買い物」から始まる。
それぞれを買う時、使い道を考えながら購入する。
これもまた楽しいひとときだ。

女の仕事は先ず料理をすること。
料理は奥が深い。
自分が元気なうちは
家族に少しでも美味しいものを食べさせてあげたい。

これが私の永遠のテーマでもある。