今日のフォト。
地元の映画館。
今月観た映画の中から・・・・ 「愛を読むひと」
1958年のドイツ。
15歳のマイケルは21歳年上のハンナ(ケイト・ウィンスレット)と恋に落ちた。
ハンナはマイケルに本の朗読を頼むようになり、いつしかそれが二人の愛の儀式となる。
ある日、彼女は突然マイケルの前から姿を消し、8年後に衝撃の再会が待っていた。
法学専攻の大学生・マイケル(デヴィッド・クロス)が
傍聴した裁判で見たのは、戦時中の罪で問われるハンナだった。
ハンナは自分の秘密を守るために、不当な証言を受け入れて無期懲役となる。
かつて愛した人の過去と、自分だけが知る彼女の「秘密」
ハンナとの出会いから20年。
結婚と離婚を経験したマイケルは、ハンナの朗読者になることを決意。
思い出の名作を何冊も何冊も、テープレコーダーに吹き込み
刑に服するハンナに「声」を送り続ける。 (愛を読むひと=公式サイトより)
ベルンハルト・シュリンクのベストセラー「朗読者」を原案に
「めぐりあう時間たち」の名匠、スティーヴン・ダルドリーが映像化。
戦時中の罪に問われ、無期懲役となったヒロインを
「タイタニック」の主演女優、ケイト・ウィンスレットが演じる。
彼女に献身的な愛をささげる男をレイフ・ファインズが好演。
物語の朗読を吹き込んだテープに託された無償の愛に打ち震える。
ケイト・ウィンスレットの魅力全開の映画で
数々のヌードシーンを見ていて、そのナチュラルな演技に驚きます。
36歳から30年間のハンナを演じるのだが、年齢にあった演技、表情作りには脱帽。
前半の1時間は、ハンナとマイケルの官能的な愛。
そして後半は二人のその後の関係が、丁寧に描かれる。
ホロコーストを描いている映画には、とても思えない。
静かな愛のメッセージが、観る者の心に突き刺さる。
ところで、これは余談だが、ヒロイン役を演じたケイト・ウィンスレットが
米誌のインタビューで、映画では自身のアンダーヘアが
つけ毛であったことを暴露し、話題を呼んだ。
ケイトは数年来、アンダーヘアにワックス脱毛を施していて、
現在のヘアスタイルはハイジニーナ(永久脱毛)に近い状態であることを告白。
なんでもハリウッドの女優の間では、アンダーヘアを
永久脱毛するハイジニーナが流行しているそうで
このスタイルは、「ハリウッドスタイル」との別称もあるとのこと。
しかし1950年代のドイツを描いた「愛を読むひと」には、彼女の
ヘアスタイルはふさわしくないとされ、製作側はヘアを伸ばすよう要求した。
けれど長年ワックス脱毛をしてきたから、以前のようには
伸びなくなってしまったため、つけ毛をつけてベッドシーンに臨んだそうです。
映画の中で、「つけ毛」であることを確認できるのか否か。
そんなところにも注目して、観てもらいたい作品です。(笑)
自転車デートのためにマイケル少年が切手を売るシーン。
一途な愛が、愛おしい。
前半の官能的なラブストーリとは一変、後半の裁判が、この物語の軸。
ジャンルは、とても知的な法廷ものです。
有罪になっても、自分の秘密を隠し続けた彼女の自尊心は痛々しい。
ラストシーンのヒロインの選択は、女性として胸が締め付けられた。
そうするしかない彼女の気持ちが、痛いほど分かる。
静かで美しく、そしてとても悲しい映画です。
マイケルがハンナに朗読した名作。
「ハックルベリイ・フィンの冒険」 「デイヴィッド・コパフィールド全4巻」
「エミーリア・ガロッティ」 「ホメロス オデュッセイア上・下」
「骨董屋 上・下」 「老人と海」 「チャタレイ夫人の恋人」
「犬を連れた奥さん」 「変身」 「明日の世界1・2」
「ななつの水晶球 タンタンの冒険旅行6」 その他・・・・