「もったいない人」が人生を変える3つの法則 | |
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青春出版社 |
ビジネスの世界に限らず、2:6:2の法則というものをよく聞く。ある集団を構成している人を分類すれば、「デキる人」2割、「普通の人」6割、「デキない人」が2割になるというものだ。しかし、この中で6割と過半数を占める「普通の人」は、本当に平凡な人たちなのだろうか。実は、その人たちは、単に力を発揮できないだけの、「もったいない人」であり、そこから抜け出して「デキる人」に変身するにはどうしたらよいかを述べたものが、この「「もったいない人」が人生を変える3つの法則」(金子欽致:青春出版社)である。
それでは、「デキる人」になるにはどうしたらよいのか。著者は、次に示す、わずか3つの法則を、ステップを踏んで実行していけば良いという。
(法則1)「自分を責めない私」になれば人生が好転する!
(法則2)「決められない私」をきっぱり卒業する方法
(法則3)「目立つことを楽しめる私」を育てよう!
(法則1)は、できない方向に自己暗示をかけていることが多いので、逆方向にかけてやればよいということだろう。(法則2)は、決断力というのは、才能ではなく習慣なのだから、その習慣をつければ良いということだ。そして、(法則3)は、注目されることに対する免疫力を身に付け、自分の勝負できる領域を探そうというものである。
この他、才能の見つけかたや、自分プロデュースの方法なども紹介されており、まさに至れり尽くせりといった感じである。なぜか、こういった本には絶対に書かれないのだが、世の中には、運というものが存在する。努力したからといって、必ずしもうまくいくとは限らない。しかし、自分が何らかの行動を起こさないことには、その運も舞い込んではこないのである。
私の経験でも、実力はあるのに、アピールが下手だったり、自信が無かったりで、本来のちからを出せていない人は割と多い。上司が少し手を貸してやれば、見違えるように出来る人になるのだが、現実問題として、なかなかそういうことも期待できない。世の中には、出来る上司より、できない上司の方が圧倒的に多いからだ。だから、自助努力が必要だし、直属の上司を越えて目立っていくことも必要なのである。本書は、そのためのガイドラインとして、大いに役立つに違いない。
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