文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

書評:無印良品の「あれ」は決して安くないのに なぜ飛ぶように売れるのか?

2014-03-16 09:32:54 | 書評:ビジネス
無印良品の「あれ」は決して安くないのに なぜ飛ぶように売れるのか?
クリエーター情報なし
SBクリエイティブ


 本書のタイトルからは、「無印良品」の経営の秘密を徹底的に分析したもののような連想をしてしまう。しかし実際に書かれていることは、そのような個別の会社のケーススタディといったものではなく、もっと一般的な内容である。すなわち、ビジネスにおける「コンセプト」というものの重要性だ。

 コンセプトという言葉も良く聞く言葉ではあるが、その意味は必ずしも明確なものではない。結構使う人によって、考えていることにはズレがあるのではないかと思う。コンセプトの重要性を解くには、著者の考えるコンセプトという言葉の内容を明確にしておく必要があるのだが、本書では、きちんと「目的を達成するための原理・原則を短く明確に表現した言葉」というように定義されている。

 本書では、いろいろな会社を例にとり、勢いのある会社のコンセプトがいかに優れているかをまず示している。例えば、タイトルの「無印良品」は7000点以上もの商品を取り扱っているにも関わらず、売っているものは「感じの良いくらし」という一点に集約される。そのコンセプトは、「これでいい」ということだ。この他、スターバックスの、自宅でも会社でもない「第三の場所」、ポルシェの「壊れないプレステージ・スポーツカー」などを例にコンセプトの持つ力を説明している。

 そして、具体的なコンセプトの作り方や使い方についてもかなりページを割いて書かれており、まさにいたれりつくせりである。コンセプトという考えかたは、企業経営や経営戦略の策定といった大きな場面だけで役立つと言うものではなく、ビジネスの色々な場面で活用できるものだ。スマートな企画を生み出したい方はぜひ一読することを勧めたい。

☆☆☆☆☆

※本記事は、姉妹ブログと同時投稿です。


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大田中央あたりの風景

2014-03-16 06:05:09 | 旅行:山口県


 上の写真は、先般所用のため行ってきた「大田中央」のバス停の様子。バスは、この中をぐるりと回ってまた出ていくので、一種のバスセンター的な役割を果たしているのかもしれない。




 このバス停に隣接している場所に梅が植えてあり、今が満開で綺麗だった。桜の花は観に行くが、梅は咲いている時期がまだ寒いということもあり、なかなか見る機会がないので、このように、たまたま見かけると少しうれしい気分になる。




 この川は「大田川」。厚東川の支流に当たる2級河川だ。写真は、太田中央バス停からすぐの「紅葉橋」というところから撮ったもの。





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