文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

書評:爆弾小娘 鈴! 1 行くぞ!異世界パパ・シャンゴ

2016-01-16 19:48:16 | 書評:その他
爆弾小娘 鈴! 1 行くぞ!異世界パパ・シャンゴ グループ・ゼロ
クリエーター情報なし
グループ・ゼロ


 河本ひろしによる「爆弾小娘 鈴! 」(グループ・ゼロ)の第一巻。副題は「行くぞ!異世界パパ・シャンゴ 」。1992年から93年にかけて、コミックNORAに連載されていたものだ。

 ヒロインは、無敵のケンカ屋、風森鈴。勝てば相手から対戦料をふんだくる代わりに、負ければなんでも言うことを聞くという条件で、猛者相手にケンカの毎日。なんでもというのは、もちろんあんなことやこんなことも含まれているらしい(笑)。一応お色気学園アクション漫画という分類になると思うが、少なくともこの1巻では青少年の心の癒しであるパンチラ程度を除いて、ッチなシーンは微塵もないので、変な期待はしないように。

 なぜかパワーアップバージョンは、既に絶滅してしまった懐かしのブルマー姿(ブルマーって、’90年代にはまだ生息していたようだ)。「基本的には何も変わってないじゃないっ」というツッコミには、「気合が違うのよ気合が!!」とのことらしい。必殺技はおさげを高速で回転させる「おさげアタック」という、すごいんだかアホなんだかよく分からないもの。彼女が戦う理由はかって自分より強かった相手を見つけ出して結婚することのようだ。目印は自分が相手のお尻につけた傷。

 こんな設定なので、もちろん対戦相手は変な人たちばかり。例えば相手のひどい似顔絵を描いて、精神的ダメージを与えた隙に肉体的ダメージを与えてくるやつなんかがいる。おまけに、戦いの場も、学園から一気にファンタジー世界にと変わって、もうなんでもありといったところ。

 荒唐無稽、支離滅裂、抱腹絶倒の格闘コメディ漫画は笑いの連続。内容がアホなだけに読み手もアホになって無心に楽しめる。たまにはこんな漫画でお腹の皮が捩れる思いをしてみるのも良いだろう。

 日本舞踊の跡取りがプロレスラーを目指す異色の格闘漫画、「リングの龍巻」を併録。

☆☆☆☆

※本記事は、書評専門の拙ブログ「風竜胆の書評」に掲載したものです。



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