文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

竹原7:県史跡 頼惟清旧宅(見学会バス旅行9)

2016-01-30 18:42:34 | 旅行:広島県

県史跡 頼惟清旧宅




 上の写真は、「県史跡 頼惟清旧宅」。尊皇攘夷運動に大きな影響を与えた「日本外史」の著者・頼山陽の祖父に当たる人物だ。家業の紺屋を営む一方で、学問にも励み、頼山陽の父である長男春水や、その弟である春風、杏坪を広島藩で活躍するような人物として育て上げた。

○関連過去記事
竹原6:竹原市歴史民俗資料館(見学会バス旅行8)
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携帯電話の抑制

2016-01-30 12:00:00 | 電気・電子工学
 先般「博多座」で「放浪記」を観劇した際のこと、上演中は、携帯電波を抑制している旨のアナウンスがあった。劇場全体をシールドしているのかと思ったが、携帯電話の電波は意外に執念深く?、ちょっとした隙間からでも入り込んでしまう。これはちょっとむつかしいだろう。現に休憩時間には電源を入れると、アンテナがちゃんと立って通話可能状態になっている。いったいどんな原理を使っているのだろうと気になって調べてみた。

 どうも、通信機能抑止装置というものを使っているらしい。原理は、携帯と同じ周波数で、何の情報も入っていない妨害電波を基地局からの電波より少し強く出すことにより、携帯~基地局間の通信を妨害するというもの。ここからは想像だが、現在の携帯はディジタル方式のため、信号が1を表しているのか、0を表しているのかを判別できなければ通信ができなくなる。そして、ディジタル通信では、2つの電波がある場合、アナログ通信のように混信が起こるというわけではなく、強いほうが勝ってしまう。だから、通話ができるかどうかについても1か0になってしまうのである。このことを利用して、携帯の使用を妨害しているのだと推測する。

 劇場、映画館、コンサートホールなどで使われるほか、振り込め詐欺防止でATM周辺で使われたり、試験時の不正防止で大学などの試験会場でも使われているという。ただし、電波を発射する装置なので、使用するためには、総務大臣から免許を受けるなければならないので、注意が必要だ。


 
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書評:偽神譜 考古探偵一法師全の追跡

2016-01-30 08:46:30 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)
偽神譜 考古探偵一法師全の追跡 (角川文庫)
クリエーター情報なし
角川書店(角川グループパブリッシング)

・化野燐


 高ビーな態度と「愚か者」という口癖がトレードマークという、考古探偵一法師全が活躍するシリーズの第3弾。この作品は、前作「鬼神曲」の裏表となる作品だ。あちらの副題は「一法師全の不在」だった。それでは彼はどこに行っていたかというと、本作の舞台である北九州の遺跡の発掘現場に居たという訳である。

 舞台はF市にある面差山山麓遺跡。そこから石製の鋳型らしい遺物が発見されたというので、一法師たちは見学のためにその遺跡を訪れる。ところが古代の致死性の高いウィルス騒ぎに巻き込まれて隔離用テントに入れられてしまう。それだけではない。遺跡の発掘をしていた北九州国際大学の関係者が、テントで次々に殺されていくのだ。彼らが殺されたテントには誰も出入りしていない。

 ということで、これはてっきり密室殺人トリックを扱ったミステリーと思っっていたら大間違い。前作のレビューでも書いたが、いったいどこへ向かうか分からないというのがこの作品の特徴だ。後半は完全にミステリーの枠を飛び越えて、話はバイオテロを企む謎の連中との闘いとなっていく。殺人事件の方も意外な結末に繋がっていくのだ。一法師は考古探偵という触れ込みなのだが、舞台や登場人物が考古学に絡んでいるだけで、事件の解明に考古学の知識が使われるようなことがほとんどないというのはちょっと残念。

 ただ邪視紋のついた福田型銅鐸というものが存在し、最初に出土したのが広島市ということや、弥生時代に分銅型土製品というものが瀬戸内海沿岸で作られていたことなど、ある程度の考古学に関する知識は得ることができるだろう。

 ストーリーは最後に、前作の「鬼神曲 考古探偵一法師全の不在」と重なり、この次の作品となる「火神録 考古探偵一法師全の記憶」への繋がりを暗示して終わっている。次の作品では時代が一番最初のエピソードまで戻っているので、最初にそちらを読めば作品の色々な背景なども分かるだろうし、前作と併せて読めば、この作品を一層楽しむことができるだろう。

☆☆☆

※本記事は、書評専門の拙ブログ「風竜胆の書評」に掲載したものです。

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