文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
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放送大学で生涯学習

2018-10-18 12:06:19 | 放送大学関係
 私はかれこれ20年以上放送大学に通っている。専業学生時代に修士まで行っているので、別に大学卒の資格が欲しいわけではないが、なんやかやと単位を取っているうちに、4回卒業して、5回目の卒業が目前に控えている。放送大学は2学期制で、10月から2学期に入っているが、この期に登録している科目を全部取れば、5回目の卒業となる予定である。放送大学は基本教養学部しかないが、コースが違えばまだ修了していないコースなら再入学できるのだ。ただし、受講科目はどのコースからでも選択できる。卒業に必要な単位にならないだけなのだ。

 放送大学で学んでいる理由は、他に適当な通信制の大学がなかったことだ。これが首都圏なら色々な選択肢があるだろうが、やはり地方では選択肢が限られる。放送大学なら全国展開しているので、各県に学習センターがあり、そこで学習したり、試験を受けたり出来る。

 もう一つの理由は、提供されている科目の幅が広いということだ。情報系の大学通信教育は案外とあるのだが、その他の理系科目を勉強しようと思えば、選択肢は放送大学くらいしかない。普通の通信教育は、レベル的にアレという感じで、今一つ興味が向かない。私の場合アカデミックな内容を好むからだ。

 放送大学の大学院で勉強するという手もあるが、学部に比べて学費が高く、千葉県にある本部まで結構行く必要があるようだ。学部なら、すべて地方の学習センターで完結する。脳の老化防止を目的としているので、別に今更大学院で取れる学位など欲しくはないということで、現在のようになっているわけだ。

 放送大学で開催されている科目のテキストに一度目を通してみると、中には簡単なものもあるが、意外に内容は高度でアカデミックなことが分かるだろう。だから放送大のテキストの内容を完全に理解していれば、その方面ではどこでも通用すると思う。

 その反面試験は驚くほど簡単だ。たまに記述式のものもあるが殆どが選択式の問題。まあ大量の学生を決まった時間内でさばくには、いまのような形式でもやむを得ないかもしれないが。

 もうひとつの特徴が面接授業である。これは通常の通信制大学ではスクーリングと呼ばれているものだ。講師は、各学習センターがある地元の大学の教員が務めることが多いが、たまに中央からその道ではトップクラスの人が来ることもある。しかも地方だと競争率が低いので、たいていが定員以内に収まる。

 ただし、心理学関係は女子に人気が高く、認定心理士の資格取得のためだろうか、地方でも競争率が高く、申し込んでも外れることが多い。地方で行われる面接授業は、受講生を考慮してだろうか、入門的な科目が多い。しかし、その地方ならではの科目も開講されるのが、面接授業の魅力だろう。

 放送大学の全コースを修了すれば、名誉学生の称号がもらえる。昔は、名誉学生になると、色々と特典があったのだが、今は本当に名誉だけみたいだ。でも生涯学習を進めていく上で、何か目標があった方がいいと思うので、名誉学生を目指すのもいいかも知れない。

※本記事は、「シミルボン」に投稿したコラムの写しです。
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