文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

捜査一課 美少女部 部長 花園美玲(1)~(4)

2019-10-25 09:31:29 | 書評:その他
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 表紙イラストからもわかるように、絵は最近の漫画家さんと比べると決してうまいとは言えないのだが、どこか味がある。本作品は、捜査1課に作られた美少女部という組織の部長である花園美玲の物語のはずだが、なぜかその部下の喜多川鏡子の方が目立っている。

 作中でも突っ込まれているが、なぜ課の下に部があるのか謎だ。ひょっとすると、学校のクラブ活動の野球部とか美術部といった感じなのだろうか。それに美少女部が置かれているのは、ネオン東京KABUKI-CITY2丁目署なのだ。もちろん名前は架空のものだが、署というから所轄だ。しかし、捜査一課は警視庁(本庁)の組織である。所轄ならあるのは刑事課だと思うが、このあたりの関係がよく分からない。

 美少女と銘打っているが、この部長、決して「少女」という年齢ではない。花園部長の階級は警部だそうだ。キャリアだったら全員23歳(浪人してないものとする)でなれるのだが、ノンキャリアだったら最速で30歳くらい(まずそんな人はいないようだが)のはずである。それに、1巻によると、美少女部には他にも部員がいたはずだが、鏡子が部室を訪れた際に出てきただけで、それ以降、花園部長はいつも鏡子といっしょに行動して事件を解決している。

 絵は鉛筆書きなのだろうか。どうも下書きを読んでいるようで少し読みにくい。これは手持ちのKindleでカラーページを読むときにこんな感じになるので、念のためPCで確認してみた。Kindleよりははっきりして見えるものの、別にカラーという訳ではない。やはり最初からこんな感じで描かれているようだ。

 でも鏡子が犯人を逮捕する際に見せる必殺技はなかなか面白い。読者サービスも行き届いているのではないだろうか。でももっと絵がうまければと惜しい面もある。まあ、ストーリー自体は結構面白いと思う。

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

 

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