文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

三江線クルーズ1,2

2019-10-21 08:14:34 | 書評:その他
第1巻: 三次駅から出発! 三江線クルーズ
Dangyo.K
メーカー情報なし
第2巻: 満喫!石見川本駅 三江線クルーズ
Dangyo.K
メーカー情報なし

 

 みなさん、三江線というJR線路をご存知だろうか。三次駅と山陰本線江津駅を結ぶ超ローカル線だ。なにしろ列車が走っているのを見かけたらラッキーとささやかれているくらいである。しかし沿線には風光明媚なところが多く、中国太郎と言われる江の川の景色を眺めながらのんびりと鉄道旅をすることができる。実は私も廃線間近にツアーで初めて三江線に乗ってきた。さすがに今住んでいるところからはちょっと遠いので、そう気軽にはいけないのである。

 本作品は、昨年3月末に廃線となったこの三江線沿線の魅力を一連の4コマ漫画で発信したものだ。なお、キンドル版で読めるのは2巻までだが、それ以降も岩見川本鉄道研究会公式サイトに掲載されている。

 特にお勧めなのは、三江線のシンボルともいえる宇津井駅。高架の上に作られた駅で、別名「天空の駅」とも呼ばれる。この宇津井駅を含む鉄道遺産が、島根県邑南町に無償譲渡され、来年4月から鉄道公園としてオープンされるということなので、興味があれば行ってみて欲しい。岩見川本駅近くではランチのできる店が結構あるという。また潮駅近くには温泉もある。

 一度廃線になったら、それを復活させるのは非常に難しい。(不可能と書かなかったのは、同じく廃線となった広島県を走る可部線の可部駅~三段峡駅までのうち、可部駅 - あき亀山駅間が復活した事例があるからだ。しかし他に例はないらしい。)しかし、ローカル線こそ旅の魅力にあふれている。この作品は、そんな三江線沿線の魅力を良く表している。

☆☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

 

 

 

 

 

 

 

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