あーーーーー!!!仕事も人間関係もいろいろめんどくさ!!!と思ったら読む 人生をシンプルにする本 | |
山田 マキ | |
ダイヤモンド社 |
本書を流れる考え方を一言で言えば、「人は人、自分は自分」ということ。例えばこのような記述がある。
人生をシンプルにするために必要なこと。一つ目は、「自分と他人との境目をはっきりさせる!」ことです。(p16)
どれだけ間柄が近いひとであっても、どれだけ似ているところがたくさんあったとしても、その人は自分ではなくあくまでも別の人。自分のことを100%理解してくれるために存在しているのではない、ということを言い聞かせないといけません。(p19)
人は人、自分は自分。そうして分別をつけるのが大事だとお伝えしたわけですが・・・(p20)
どうして、人のやること言うことに影響されないといけないのだろう。別に人のうわさや悪口に付き合う必要はないし、人の言うこと、やることをいちいち評価することもないのだ。いい人を演じる必要はないし、自虐に陥る必要もない。「人は人、自分は自分」と思っていれば、自分の道をいけるのだ。要は「個」の確立である。
私には理解できないのだが、女子の中にはトイレにいくのにも連れ立って行く人がいる。こういった女子は、私の学校時代にもいた。最近では男子も弁当を仲間でいっしょになって食べないといけないらしい。「ボッチ飯」や「便所飯」という言葉があるらしいが、トイレくらいひとりで行けよ、飯くらい一人で食えよと思ってしまう。
ネットの世界には、やたらとマウントを取りたがり、どこの誰かも分からないのに自分を偉く見せたい人間がけっこういる。これは自分の自信のなさの裏返しだろう。
一見自信がたっぷりに見える言動は、自分に自信がないからこそ自分を大きくみせようとしているのであり、(以下略)(p27)
自分に自信のある人間はあまりマウントをとりにはいかないものだ。それどころか謙虚ですらある。
人に迎合しがちで、それが悩みの種になっているような人は、本書を一読してみるのもいいだろう。人のことが気にならなければ、大分心が軽くなるに違いない。
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※初出は、「風竜胆の書評」です。