見た感じミステリアスな美少女だが、ラーメンが大好きなJK、小泉さんの3巻目。今日もブレずに小泉さんはラーメンを食べている。相変わらず、小泉さん大好きな大澤悠(女子です)には塩対応。
彼女のラーメンにかける情熱はすごい。「なぜ山に登るのか?」と聞かれれば、普通は「そこに”山”があるからだ。」と答えると思うが、小泉さんの場合は、「そこに”ラーメン”があるからです。」(p20)だそうだ。行動力もすごい。なにしろ、ラーメンを食べにいきなり東京から、大阪に行ってしまうくらいだ。
そこで悠の従姉大澤絢音とたまたま知り合い、一緒にラーメンを食べ歩くことに。大阪のラーメンといわれてもいまいちピンとこないと言う絢音に、「大阪のラーメンは 今、確実にキてます」と、大阪ラーメンの蘊蓄を繰り広げる小泉さん。
小泉さんは絢音と話していると、なぜか悠を連想してしまった。この時点では絢音が悠の従姉ということは知らなかったのに。
しかし、絢音は、大阪での仕事を止めて東京へ行くので、この日が大阪最後の日と言うことだ。もしかして、小泉さん、悠の従姉とも絡むようになるのかな。
ラーメンの好きな人、ラーメンの蘊蓄を楽しみたい人にはお薦めの一冊だろう。
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※初出は、「風竜胆の書評」です。