新型コロナの全国的な大流行と共に、国のGOTOトラベルが年末年始に一時停止された。確かにGOTOトラベルにより感染が増加したという証拠は示しにくいだろう。しかし、常識的に考えてこれが感染拡大の一因になったことは想像できる。第一波の際には、人の移動がかなり減ると、それに伴い感染者が減った。要するに、感染を抑制するには人が動かなければいいということは明らかだろう。
本書では、新型コロナは空気感染はしないと断言し、飛沫感染と接触感染を防ぐにはどうしたらいいかを紹介している。飛沫感染を防ぐにはマスクが有効だ。
マスクを着用する目的は、自分が感染者であった場合、周囲の人にウイルスを伝搬させないというものですが、着用者も感染する確率が少し減るというデータもあります。(p8)
マスクを着けていると、完全ではないにしても人に感染させたり、自分が感染したりするリスクを少しでも減らせるのだ。しかし、このマスクを正しくつけてない人を良く目にする。
マスクから鼻を出していたり、マスクを顎につけていて、口と鼻を露出していてはマスクの効果が期待できないので、その点についても確認しましょう。(p40)
本当にこの鼻出しマスクはよく目にする。形だけマスクをつけていても、効果がないのなら無駄なことをしていることになる。
コロナの関係であまり出歩かないようにしているが、先般やんごとない用事があって30分ほど新幹線に乗った。車両はガラガラだったが、それでもまったくマスクをしていない人が何人かいた。乗車率から言うとものすごく多い。マスクもせずに移動するこいつらのようなやつがコロナを拡散させているのだろう。
またもう一つの感染ルートである接触感染についても、特に注意すべき部分を説明している。
一番いいのは出歩かないことだが、人にはそれぞれ事情がある。どうしても移動しないといけない場合があるだろう。本書を読めば、どういう部分に特に気を付ければいいかが分かるだろう。ただし、100%コロナ感染が防げるという保証はないことをよく理解した上で行動して欲しいと思う。
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