文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

放送大学の成績判明

2018-02-14 16:13:06 | 放送大学関係
 放送大学の成績がシステムWAKABAで見られるということだが、朝からアクセスが集中しすぎて、ずっと見れない状態が続いていた。さっき覗いてみると、うまくつながったので、受験した科目の成績を確認してみた。「危機の心理学」も「錯覚の科学」もどちらもⒶになっていたので一安心といったところだ。後は、昨日申し込んだ科目が無事に登録されるかどうかといったところか。
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今日から放送大学の2018年度1学期科目登録

2018-02-13 11:53:05 | 放送大学関係
 今日から放送大学の2018年度1学期科目登録が始まった。先般受験した「錯覚の科学」と「危機の心理学」は例の裏技で合否を確認すると両方とも合格しているようだ。一応一安心だが、成績の方は分からないので、発表まで楽しみにしておこう。

 また、次学期の科目登録も行った。登録したのは、放送授業が「認知心理学(’13)」と「心理学概論(’18)」の2科目。面接授業が、「 小天体サンプルリターン 」と「文化と心理学」の2科目だ。面接授業は、心理学の実験系は抽選に外れることが時にあるが、他のはまあ大丈夫だろうと思う。
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書評:科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌

2018-02-13 10:06:15 | 書評:その他
科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌 1 (チャンピオンREDコミックス)
クリエーター情報なし
秋田書店

・KAKERU

 主人公は栗結大輔という大学生。異世界へ行ってクリーチャー娘(略して「クリ娘」。要するに伝説に出てくるような異形の者たちのこと。)のハーレムを作って、種蒔きしまくるというのが夢。

 ところが、いつも通り大学の友人と、美少女ケンタウルスやアラクネとチョメチョメするにはどうしたらいいかなど、バカなことを喋っていると、いきなり異世界に転移。

 転移の理由付けも何もなく、「その時!!不思議なことが起こった!!!」ということで、異世界物語の幕が開く。

大輔は、人間に追われていたアラクネ美少女(つまりは下半身がクモですな)のネアを助けたことから、彼女たちの村にとどまり、現代人の知識を使って助ける。

 アラクネの糸にかかったハルピュイア(こちらは鳥人)のルピーもハーレムに加わり滑り出しは順調。異世界物語につきもののチート能力も魔法も無しで、果たして栗結の野望は果たせるのか?

 この世界にはスライムやゾンビ、トレント(木の魔物)といったモンスターもいるのだが、上述のクリ娘も含めて、一応科学的にこうなっているといった説明が付けられているのが、大きな特徴だろうか。いやそんなことはないと思いながらも、その無理やりの理屈付けに感心してしまう。出てくるクリ娘たちも異形ながら、なかなか可愛らしい。


☆☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

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書評:卯月の雪のレター・レター

2018-02-11 11:39:59 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)
卯月の雪のレター・レター (創元推理文庫)
クリエーター情報なし
東京創元社

・相沢沙呼

 今私が注目している作家のひとりである相沢沙呼による短編集。収録されているのは以下の5編。

○小生意気リゲット
 両親がなく、二人暮らしの姉妹。姉は、有名な絵画賞を取るくらいだったのに、生活のために絵を諦めた。妹のシホは、最近姉に反抗的である。

 ある日、シホが姉に内緒で叔父から金を借りた。妹を引き取らず、叔父夫婦の所で暮らさせていた方が良かったのかと悩む姉だが、最後に種明かしがされるとき、反抗的で生意気だと思っていた妹がとってもいじらしく思えてくる。


○こそどろストレイ
 サキと加奈の二人はクラスメートの黒塚百織(しおり)の家に遊びに行く。黒塚家には圭織、百織、沙織、小太郎のきょうだいがいた。

 黒塚家で、鍵がかかった蔵にしまっておいた花器が盗まれる。雪が積もっていたのにも関わらず、犯人らしき足跡は残っていない。

 ところが、圭織が何日か前に自分が割ったと言う。しかし、父親は今朝その火器があることを確認している。サキが名探偵役を務めて、明らかになる意外な犯人。そしてきょうだいの絆。


○チョコレートに、踊る指
 事故で、光を失ったヒナ。同じ事故で失語症になったスズは、頻繁に入院中のスズを見舞う。二人のコミュニケーションは、スズがノートパソコンに打ち込んだ言葉を、自動音声が読み上げることによって行われる。
なぜか、スズの心を苛む罪悪感。待っている驚くような種明かし。


○狼少女の帰還
 三枝琴音は、小学校の教育実習生だ。彼女の指導教員としてついたのが、坂下知恵といういい加減な人物。なにしろいじめがあっても、全く動く気がないのだ。

 生徒の一人である佐伯咲良は、クラスから浮いている。同じクラスの片桐まいなの家に遊びに行った時に、お手伝いが通帳と印鑑を泥棒したのを見たという。まりなは、咲良が嘘つきだと言う。

 琴音には、自分が上手く笑えない、人に溶け込むことができないという悩みがあった。それを咲良と重ねて入れ込んでしまうのだが、これは、琴音が過去の自分と決別する物語だろう。


○卯月の雪のレター・レター
 表題作である本作。祖母の七回忌で母の実家に行ったとき、従妹から、祖母から祖父に1か月位前に手紙が届いたということを聞く。幽霊からの手紙なのか?

 また、手紙にある「卯の雪」とは卯月の雪のこと。卯月とは4月のこと。果たして4月に雪が降るのか。明らかになるのは、60年もの時を越えた思い。そして、卯月の雪の正体。


 相沢沙呼の作品は、哀しいほどに多感で不器用な若い女性たちの揺れ動く心を良く描いている。彼女たちは悩み、傷つき、落ち込みながらも、立ち直っていくのだ。一応謎が提示されて、それを解き明かすというミステリー仕立てにはなっているが、最後はどれもちょっといい話に仕上がっており、読後感も悪くない。

☆☆☆☆☆

※初出は「風竜胆の書評」です。


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書評:艦隊これくしょん -艦これ- 鶴翼の絆

2018-02-10 16:57:14 | 書評:小説(SF/ファンタジー)
艦隊これくしょん -艦これ- 鶴翼の絆 (富士見ファンタジア文庫)
クリエーター情報なし
KADOKAWA/富士見書房

・内田弘樹、(監修, その他)「艦これ」運営鎮守府 、(イラスト)魔太郎

 これも一種の異世界転生ものに分類されるのだろうか。しかし、この作品で転生するのは人ではない。軍艦の船魂なのだ。こちらの世界において「あの戦争」で戦った軍艦たちが、別の世界でかわいらしい女の子すなわち艦娘となってバトルを繰り広げるのである。敵は、謎の深海棲艦。果たして深海棲艦とは何なのか。「あの戦争」で沈んだ軍艦の怨念なのか。それとも沈んでいった艦娘のなれの果てか。

 そして彼女たちを指揮するのがセクハラ大魔王こと提督と呼ばれる人物。美少女たちのなかでただ一人の男である。戦場では有能だが、スキンシップが過剰すぎるのだ。何しろ「可愛い女の子へのスカートめくりは、漢にとっての義務であり、浪漫なのだよ」(p47)とよく波打ち際で腕を組んで言っているらしい。って、昔の小学生か?

 この巻で描かれるのは、瑞鶴と彼女の姉の翔鶴との絆。出てくる艦娘たちは、とにかく可愛らしくて強いのだ。ついでにスカートも短い(表紙イラストによる)

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。
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書評:仮面ライダー(1) (石ノ森章太郎デジタル大全)

2018-02-07 09:36:13 | 書評:その他
仮面ライダー(1) (石ノ森章太郎デジタル大全)
クリエーター情報なし
講談社

・石ノ森章太郎

 今でもシリーズものとしてテレビで放映しているが、その原点ともいえる作品。昭和の香りぷんぷんという感じで、読んでみると、まず懐かしさでいっぱいになる。

 雑誌に掲載されていたのが1971年(昭和46)なので、懐かしさの反面、いろいろと突っ込みどころも多い。

 例えば、本郷猛が拉致されて手術台の上で目覚めたとき、首領らしい声が

「すぐれた頭脳と 鋼のような肉体の持ち主のみが・・・・・・ーーーわがショッカーの一員になれるのだ」

と言っていたが、あのザコ感溢れる戦闘員は、ショッカーに入れてもらってないのか。それともあれでも本当は「すぐれた頭脳と 鋼のような肉体」を持っていたのか?

 どうせ、脳も体も改造しちゃうのだから、元の体のスペック、ほとんど関係なくないと思うのだが。

 電気工学を学んだ者として許しがたいのは、「5万Vの電流」なる表現が最初の方に2ヶ所もあったこと。

 この表現のどこがおかしいか分からない人は中学の理科の教科書をひっくり返してみることだ。我が国の理科教育の崩壊がこの頃からはじまっていたと思うと、別の意味で興味深い。

 その他にもツッコミどころはある。まずショッカーの怪人くも男、手足を合わせて6本しかない。蜘蛛って脚が8本なかったけ?

 それに、口から糸を出しているが、蜘蛛って尻から糸をだすのが普通だと思う。ヤマシログモという例外もいるが、それはあくまで例外。まあ某アメリカンヒーローは手から糸を出していたようなので、改造手術のとき糸を吐く器官が口につけられたんだろう(笑)。でも本来尻にあるものが口につけられたらちょっと嫌だな。

 こうもり男の話では、人間を操るという新種のウイルスをふつうに光学顕微鏡で見ているが、ウィルスって光学顕微鏡で見える訳ないと思うが。

 ところで仮面ライダーだが、あのシンボルともいえるバッタ頭の仮面はバイクのなかに隠してあったし、服も脱ぎ捨ててあるシーンがあった。つまり、変身ではなく着替えということだ。

 ところが、怪人コブラ男を追うときには、すぐにあの姿になっていた。着替えが速くなったのね。

 ここで一つ気がついたのだが、怪人ってみな真っ裸なのだろうか? 仮面ライダーはコスチュームを着ているのにショッカーの怪人はそれらしきものを着用していないのだが。そうだとするとわいせつ物を・・・(以下略)

 子供のころは、面白いと思って読んでいたが、今読むと別の意味で面白いかも。でもあの時代を代表する作品なのは間違いないんだろう。歴史的な価値も高いと思うが、もし現代において無名の新人が原稿をもちこんだら、まず編集者からダメ出しされるとは思うが。

☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

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書評:究極の問題解決力が身につく 瞬発思考

2018-02-05 12:40:38 | 書評:ビジネス
究極の問題解決力が身につく瞬発思考
クリエーター情報なし
文響社

・寺嶋直史

 問題解決のためには、「考える手順」があると主張する本書。その手順とは、次の通りだ。

1.現状把握
2.問題発見
3.原因究明
4.ゴール・イメージ
5.具体案

 この思考法を繰り返せば、問題解決力は習得できるというのが本書の主張である。上のように項目だけ書いてもなかなかイメージしにくいかもしれないが、本書中に解説があるので、ぜひそちらの方を読んでみて欲しい。

 ところで、これらの項目を読んで何か気が付かないだろうか。そう、最近はだいぶ下火になったが、一時大流行したQCサークルの手順によく似ているのだ。

 本書は、以下のような記述から、経営戦略などの本に良く紹介されているSWOT分析や3C分析、4P/4Cなどのフレームワークを使うことには否定的に思える。


<これらのフレームワークは、報告書や企画書を作成する際に、分析した結果を書面上で表すものであり、分析(=思考)の過程そのものではありません。>
(p047)

 確かにそういう面もあり、こういったものを形だけでも使ったように見せれば、それだけで無能な経営者がいればはころりと騙されるかもしれない。実はQCサークルにもそのようなところがあり、内容よりも、いかに見栄えが良いかという事の方が評価されていたと思う。

 しかし、要は解決すべき問題に応じて使い分けるものなんだろうと思う。例えば生産設備のチョコ停(設備の短時間停止が繰り返し発生すること)が多いという問題を解決するために、誰も外部環境や内部環境といった分析もしないし、強み・弱みなどのSWOT分析もやらないだろう。おそらく最初に書いた手順に近いようなやり方で問題解決を図るのではないか。

 ところで、本書では原因を掘り下げて「根本原因」にたどり着くことが重要だと述べている。本書にも否定的に触れられているが、よく真の原因を究明するためには、「なぜ」を5回繰り返せと言われる。これはおそらく「なぜなぜ分析」のことを述べているのだろうが、この5回というのは都市伝説のようなもので、私が昔受けた「なぜなぜ分析」のセミナーでは、講師が5回にこだわる必要はないと明言していた。要は、本書にあるように、真の原因に行き当った時点が終了点なのである。

 もっとも、この原因分析一つとっても「言うは安く行うは難し」なのである。私自身も、形だけはなぜ、なぜとやってはいるが、「これ本当に原因?」と言いたくなるようなひどいものを何度も見たことがある。

 ある手法を自家薬籠中のものとするためには、ある程度の訓練が必要だ。形だけにならないためには、何か問題が発生したら、自然にこの手法が使えるようになるくらいまで使い込まなくてはならないだろう。

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

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書評:錯覚の科学

2018-02-03 10:09:17 | 書評:学術・教養(人文・社会他)
錯覚の科学 (放送大学教材)
クリエーター情報なし
放送大学教育振興会

・菊池聡


 本書は、放送大学の「心理と教育」の同名科目の教科書だ。

 ところで、私たちは外界をありのままに見ているわけではない。例えば、皆さんはこんな経験はないだろうか。夕陽がとっても綺麗なので写真に撮ろうとした。ところが、あれだけ大きく見えていたのに、写真には、思いきりしょぼい太陽しか写っておらずがっかりしたことが。このような例は意外と多いのではないだろうか。

 また、私たちは3次元の物を見るとき立体的に見えている。しかし、網膜に写っているのは2次元の画像のはず。しかし、なぜそれが3次元に見えるのか。脳が自動的に補正を加えて立体的に見せているからだ。

 例えば、黄班円孔という目の病気がある。黄班部という網膜の中心部に孔が空いたようになるのだ。私もこれで何年か前に左目の手術をしたのだが、これにやられると黄斑円孔になった方の目で見た場合に、中心部がすぼんで見えるようになる。本を読むと一行抜けたようになるし、人の顔もとても人間の顔には見えない。

 ところが、両目で物を見ると普通に問題なくみえるのである。脳が補正をかけてくれるためだ。私の場合は、たまたま左目だけで風景を見たときに見え方がおかしいことに気が付いた。皆さんもたまには片目で風景を見れば、早期発見にも繋がるのでやってみて欲しい。異常があればすぐ眼科に。

 しかし、この眼科もピンキリだということを思い知った経験がある。若いころ目がごろごろするので、とある眼科に行ったところ、さっと検査をして目薬を出しておしまい。どうにもごろごろが治らないので、別の総合病院に行くと、結膜結石でいくら目薬を差しても治らないと言われた。

 そのときの女医さんが注射針の先で結石を取ってくれたのは良いが、どうも自分の指も傷つけたらしく、肝炎の検査はしているかと心配そうに聞いてきたのは余談(ちゃんと同じ病院で人間ドックを毎年受けていましたがな)。

 それはさておき、本書にはこのような視覚の錯覚、すなわち錯視を中心に、記憶や思考における錯覚なども解説している。錯覚は私たちが生きていく上でのボジティブな役割もある。しかし錯覚に囚われ過ぎると誤った判断にも繋がりかねない。

 本書を読めば、人間はどのように錯覚する生き物であるのかが良く分かるだろう。くれぐれも錯覚に踊らされてヘンな行動を起こさないようにしたいものだ。

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。

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書評:危機の心理学

2018-02-01 08:53:23 | 書評:学術・教養(人文・社会他)
危機の心理学 (放送大学教材)
クリエーター情報なし
放送大学教育振興会

・森津太子、星薫


 本書は放送大学「心理と教育」の中の1科目となっているものの教科書である。

 私たちは色々なリスクに取り巻かれているが、その事を正しく理解して行動できているとは限らない。人間はヒューマンエラーを起こす生き物だし、認知自体にも様々なバイアスがかかる。

 例えば、リスクの判断において感情は大きな要因となる。怖いと思い込んでしまうと、実態以上にリスクがあると判断してしまう。

 また、大学生と警官を比較すると、前者の方が、軽めの犯罪の発生頻度を過小評価する反面、凶悪だが発生頻度の少ない犯罪を過大視する傾向があるという。

 この原因としてあげられるのがマスコミ報道の影響だ。凶悪な事件が発生すると、連日マスコミが事件の報道をする。それが私たちの判断にバイアスを形成するのである。

 一方警官にはそのような認知の歪みは見られなかったという。犯罪について知識をもっているからだ。寺田寅彦の言うように「正しく恐れる」ことは、なかなか難しいようだ。

 本書を十分に読みこなせば、リスクに対する人間の行動特性が理解でき、噂や風評に踊らされることも少なくなるのではないだろうか。間違った行動を少なくするためにも、ぜひ一読する事を勧めたい。

☆☆☆☆

※初出は、「風竜胆の書評」です。
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