文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

織津江大志の異世界クリ娘サバイバル日誌 1

2022-04-12 08:24:50 | 書評:その他

 

 「科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌」(KAKERU:秋田書店)といえば、異世界に転移した、大学の同級生で、中学時代からの親友同士の栗結大輔と織津江大志の二人の活躍を描いたものだが、この作品は織津江大志にスポットを当てた公式スピンオフ作品である。

 この世界には、チートも魔法もない。魔物はいるが、不思議な力は使わない。どれも一応、科学的?な理由がついている。そして人間に似た色々な種類の亜人たちがいる。そう、この世界では通常の人間以外の人類がいるのだ。それはアラクネだったり、ゴブリンだったり、オークだったり。この世界の文化は、地球で言えば中世レベル。

 さて、なぜか異世界に転移した織津江だが、ブサ面、社会不適合でおまけにDT。しかし実は、織津江流古武術の達人。彼は持ち前の古武術の腕と現代人の知識を駆使した異世界でのサバイバル生活が始まる。

 織津江が最初に会った亜人は、なんとハルピュイア4人娘。手は翼になっており、脚は鳥のようだが、どの娘も可愛いのだ。でも織津江に言わせれば「害鳥系ヒロイン」らしい。害鳥系というのは、食料は食い荒らすわ、そこら中うんこで汚染するわ、せっかく織津江がサバイバルのためにつくったものは壊すわ。怒り狂う織津江だが、彼女たちがよってくるとつい許してしまう。さすがDT。

 本書には、どこかの無人島に流れ着いたと気に役立ちそうな知識がたくさんある。もっとも異世界でサバイバル生活をすることはまずないだろうが。これであなたもサバイバルの達人に(笑)

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

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煩悩寺1

2022-04-10 15:52:00 | 書評:その他

 

 この作品は、小沢美千代と小山田善爾の繰り広げるラブコメである。二人は同じマンションに住んでいるが面識はなかった。二人が知り合ったのは、美千代が同棲していた彼氏と別れてやけ酒をした結果、トイレを我慢できなくなり、とても自分の部屋までいきつけないと、善爾にトイレを借りたのがきっかけである。

 ところが、善爾の部屋はカオス状態。色々と変なものがそこかしこに置いてある。この部屋は、人呼んで煩悩寺。でもこれらは善爾が集めたものではなく兄の聡が集めて、自分で管理しきれなくなると善爾の部屋に送りつけてくるらしい。この部屋を煩悩「寺」というのは、聡、善爾が寺の息子で、聡は30歳になれば実家の寺を継ぐが、その代わりにそれまでは好き勝手にやって、煩悩の限りを尽くすことを宣言している。なお、善爾はいつも部屋にいるが、それは彼が在宅プログラマーをしているからのようだ。

 二人はお互いに魅かれあっているようだ。特に忙しい美千代にとっては、この煩悩寺が癒しの場所になっている。この他登場人物としては、二人をいじる役割だが実は二人を応援している善爾の親友の島本ヒロキ(島ぽん)。

 聡が送り付けてくるものが面白い。ダッチワイフだったり、ペニスケースだったり。中にはまともなものもあるが、寺の跡継ぎがそんなことでいいんかいと突っ込みたくなる。
 
☆☆☆☆
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

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弐十手物語 11-15

2022-04-08 12:30:11 | 書評:その他

 

 

 

 

 

 各巻の表紙イラストを見れば分かるように、物語の主役としての役割が、菊地鶴次郎に移っているのが分かる。といってもまだ藤掛飯伍ら隠密同心の面々は出てくるが、どの事件にも鶴次郎が関わってくるのだ。

 この鶴次郎、腕っぷしはさっぱり、男ぶりも悪いとは言わないがそうモテそうにもない。でも、女性、特に訳アリの女には、命がけで掘れるので、そいうった女たちからは結構モテる。例えば、女白波など。でも彼に関係した女はみんな死んでいく。そこでついた二つ名が「死神鶴次郎」。

 でもこの鶴次郎、自分では男前と思っているようだ。これ以上女性と関わりたくないが、向うから寄ってきた場合はどうしようかとお奉行さま(大岡越前)飯伍に行った時、

「なにしろ・・・ 自分で申すのも何ですが・・・・・・・・・ この男前ですので(11巻p213)


これには、お奉行様も飯伍も大笑い。それで、ひげを伸ばして、むささを前面に出すことになった。

 連続女性暴行事件が続き、1人は惨殺された。そこでおとり捜査をすることになり、鶴次郎が女装して現れる。(12巻p201)これには、隠密廻り一同びっくり。飯伍などは、吐き気がおそってきたようだ。(12巻p203)

 鶴次郎の腕の方だが、お役者ツル平事件のときに、娘の警備を頼んできた伊勢屋の主人から、こんなことを言われている。

「菊地さまがお腕が立つとは思ってもおりませぬが」(13巻p111)



 そして15巻からは袖屋摺吉が登場する。この摺吉、妾腹だが、江戸一番と呼ばれる大商の倅で、御家人株を買って武士になったという変わり者だ。なぜか鶴次郎に懐いている。

 笑える場面も結構あるのだが、各事件の結末は意外なものでなかなか面白い。最初は吹けば飛ぶようなキャラだったのに、だんだん存在感を増してくる鶴次郎がどうなっていくのかも楽しみだ。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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放送大学「感染症と生体防御」のレポート完成

2022-04-07 11:42:29 | 放送大学関係

 放送大学の2022年1学期履修科目のうち「感染症と生体防御」のレポートを完成した。といってもまだ提出期間になっていないので、一応いつでも出せる状態にしたというだけ。忘れずに提出期間になったら出さないといけない。この度レポートを出すためにテキストをざっと読んだのだが、なかなかためになる。多くはこれまで断片的な知識で知っていたのだが、それが体系だって整理できたのは大きいと思う。

 残りは「ソーシャルシティ」の1科目だが、そちらも近いうちに仕上げたいと思う。

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「お前には才能がない」と告げられた少女、怪物と評される才能の持ち主だった

2022-04-06 09:29:55 | 書評:小説(SF/ファンタジー)

 

 この作品を一言で言えば、なろう系異世界ざまあ小説とでも言うのだろうか。ざまあ小説には一つの型がありそうだ。まず、主人公が役立たず難癖をつけられ、属していたパーティなどをクビになる。しかし、実際には、主人公はパーティで重要な役割を果たしていた。他のメンバーはみんな目が節穴で、そういったことには気が付かず、パーティから離れた主人公は大活躍していく。そして主人公が抜けたパーティは、どんどん落ちぶれていくというもの。

 主人公は、リティと言う少女。ユグドラシアと言うパーティに属していたが、その扱いは非道そのもの。そもそもリティがこのパーティに入ったのだって、リーダーのアルディスの気まぐれと憂さ晴らしのためだった。だからちょっとしたことでリディに手が出る足が出る。そしてとうとうリティはパーティから放り出されてしまう。

 通常のなろう系異世界ざまあ小説との違いは次の三点。まず、ユグドラシアのメンバーは人格は最低だが、別にリティのせいで強くなったと言う訳ではない。リディが入った時点で、彼らは腕は立ったが、問題だらけのメンバーだった。しかしリティが抜けてからは、凋落の一途を辿る。

 次に、この作品では、ジョブがそれぞれのジョブギルドで修行して、試験に合格すれば得られるというところが面白い。他の作品では、ジョブは神様がくれて、主人公は不遇職と見なされていたジョブを割り当てられるというものが多いのだ。

 最期に、この作品では、冒険者のランク制度だ。通常のAランクとかBランクとかではなく、1級とか2級とかとなっているところだ。そして2級以上は試験に通った段階での「準」という階級がある。この後、それなりの地位のある人に認められれば「準」が取れるのである。しかし、冒険者とは本来自由なもの。それが偉い人に認められないといけないのには違和感がある。

 リティの行動基準は明快。「冒険がしたい」それだけなのだ。彼女は、「フィジカルモンスター」として、どこまで強くなるのだろうか。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

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銭形平次捕物控 103 巨盗還る

2022-04-05 08:33:21 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)

 

 この作品は、いつものように平次と八五郎の掛け合いから始まる。掛け合いのない作品もあるが、これがないとちょっと寂しい。

 さて、今回の事件だが、麹町六丁目にある両替屋・櫻屋の評判娘が、残酷な殺され方をしたという。美人の娘が殺されるような事件に、やたら悔しがるのが八五郎のいつもの姿。別にその美人娘と八五郎には何の関係もないが、美人が殺されるのは八五郎には許せないらしい。

 そして平次のもとに手紙が来る。かって平次がお縄にして、処刑寸前で縄抜けをして逃亡した、日本一と言われた大泥棒お狩場の四郎からの挑戦状である。そして櫻屋の主人六兵衛は、四郎との因縁があった。

 櫻屋のあたりは、十三丁目の重三という岡っ引きの縄張りである。この重三が今回の平次の引き立て役。平次の引き立て役といえば、三輪の万七だが、原作の方ではいつも彼が出てくるわけではない。テレビドラマでは引き立て役は万七に決まっているようなところがあるが、原作の方では、結構引き立て役が多い。

 お狩場の四郎の件もあり、この事件に平次が乗り出すのだが、意外な結末が待っていた。それにしても、手柄を重三に譲るとは、平次結構世渡り上手?

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

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ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。 (1)(2)

2022-04-02 08:34:20 | 書評:その他

 

 

 主人公のラックは魔導士。勇者エリック、戦士ゴランと共に魔神王を倒そうとしていたが、魔神の大群に襲われた。ラックは魔神王が復活した場合、勇者エリックの力が必用になると、「ここは俺に任せて先に行け!!」と二人を逃がした。

 そして次元の狭間で、魔神と闘い続ける日々。思ったより早く復活した魔神王をやっと倒し、リックは自分のいた世界に戻った。ところが、そこでは10年の時間が過ぎており、自分は生命転移(ドレイン・タッチ)の影響で子供の姿だった。おまけに、平和な世界になったのもリックのおかげだと、王都に自分の石像が建っていた。それもイケメン度アップで。これはものすごくはずかしい。

 この手のものは、大体が何年かたつと、昔の仲間に裏切られると言うものが多いが、この作品は違う。エリックも、ゴランもリックとの再会を涙を流して喜ぶのだ。エリックは国王になっていたが、リックはなんと大公にされていた。ちなみにゴランは冒険者ギルドのグランドマスターである。

 面白いのは、ゴランの娘・セルリスにリックがゴランの隠し子だと誤解されたこと。セルリスは思い込みが激しく、リックは、誤解を解くのに苦労したようだが、結局はセルリスと行動を共にするようになる。

 もうひとつ面白かったのが、魔神たちとの闘いの鍵となるのが、神鶏ゲルベルガ様。どう見てもただのニワトリなのだが、その鳴き声には、世界の境界をはっきりさせる力があるらしい。その力で魔神たちがやってくる次元の狭間への入り口を閉じることが出来る。だから魔神たちに執拗に狙われている。ゲルベルガを守る魔族の少年ルッチラといっしょに、王宮で保護することになるが、そこにも魔神たちの魔の手が迫る。果たしてリックたちは、ゲルベルガ様を守り抜けるのか。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「鉱床学」の学習単位認定試験解答を投函

2022-04-01 12:15:15 | 秋田大学通信教育

先ほど、近くのポストに「鉱床学」の学習単位認定試験の解答を投函してきた。

これで残るのは「鉱物学」の学習単位認定試験と「応用地球物理学」の報告課題、学習単位認定試験だ。既に、修了は確定しているので、来年までには全て片付けたいと思う。次は何をしようかな。

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