晴れ、15度、79%
おせちが、デパートで売られたり、真空パックで売られるようになったのはいつ頃からでしょうか?家庭で受け継がれて行く、地方色豊かな日本の料理です。
私の実家の母は、家事いっさいが嫌いな人ですので、残念なことにおせちの思い出がありません。冷たい空気のお正月の朝、きちっと詰められた重箱のおせち。そんなイメージを胸に持っています。伝えられた味もなく、若い頃料理を習うこともなかった私ですが。結婚して30年以上、見よう見まねのおせちを作ってきました。基礎のある方が見られたら、詰め方も、包丁の切り口もでたらめかもしれません。
一の重には、 黒豆、なます、かまぼこ、たこのうま煮、結び湯葉、伊達巻き。
二の重には、 エビの酒蒸し、昆布巻き、百合ね、からすみ、ブリの幽玄焼き、牡蠣の酒蒸し、ぎんなん、金柑の甘露煮。
三の重は、がめ煮です。
以前に比べると、肉類の使用量が減っています。豚のワイン煮やチキンガランティーヌなどが姿を消しました。若い方の来訪があれば、きっとまた、お重に詰められるはずです。毎年少しずつかわって行く我が家のおせちです。お客があるといっても、基本的には家人と私の二人です。息子が結婚してくれると、きっと我が家のおせちの中身も変わるでしょう。来年は、家人の要望もあり、お寿司を加えるつもりです。11月頃から、材料を蓄え始めます。香港、今では何でも手に入りそうですが、それでも日本に住んでいるのとは違います。
基本も、根っこもない私のおせち、毎年元気にお重に詰めれるのが、なりよりに楽しみです。