晴れ、15度、91%
片口、ピッチャー、クリーマーのような注ぎ口がついた入れ物になぜか惹かれます。
高さ、7センチほどのクリーマーです。クリーマーだからといって、ミルクばかり入れるわけではありません。ドレッシングだって、ゴマだれだって入れて食卓に出します。
こちらは、高さ18センチのピッチャーです。これくらい大きなピッチャーになると、家人と私だけの我が家では食卓で使うことは稀になります。専ら花瓶代わりに。
三島手の染め付け、伊万里のものです。私の実家にあったものです。40年ほど経っています。当時、中学生だった私は、この三島手の模様にとても魅せられました。使い手が、思うように使えなくなって、やっと、私のものになりました。
用の美とかで、グットデザインを穫ったもののようです。確かに器は使わなくては、用を足しません。使ってこその器です。我が家の大皿は、普段皿立てに飾っていますが、いざご飯となると、食卓に上ります。
染め付けの呉須の色も、様々あります。このコントラストがはっきりした伊万里、滲みやぶれのない線、ストレートですが落ち着きます。
このクリーマーは、まだ作られているそうです。我が家では、器や大きな壷の類いは、新しく買わないことにしています。家人の実家、私の実家から譲り受けるものがあります。父や母達が使って来たもの、大事にして来たものを、今度は私たちが手をかけてやることになりそうです。それにしても、もう作られていないピッチャー、なんて素敵なフォルムでしょうか。