小雨、10度、91%
レーズンブレッドというと私の頭にすぐ浮かんでくるのは、20年以上前の神戸やキッチンのレーズンブレッドです。小さなお座布団のようで、その大きさのままで買って行く人少ないと見えて、半分に切って売っていました。今思い出しても、すごく美味しかったというのではありません。それなのにオープンベーカリーのガラス窓の外から、まだ小さかった息子の手を握って、作る様を見ていました。きっとあの大きさ、形が私の気を惹いていたのだと思います。
昨年末から凝り始めたレーズンブレッド。型に入れて焼いたりもしますが、このまま焼いても良さそうな、生地の固さです。そんなわけで、約700グラムの粉を使った大型レーズンブレッド焼くことにしました。本来なら、2本分のローフにになる量です。
約直径23センチ、高さ15センチ。よくまんまるに膨れてくれました。ところが
後ろを見ると、とじ目が、まるでお尻です。家庭で大きなパンを焼くのは難しいといわれます。結婚して早々、家人の両親に朝食用に焼いたツオップが、半焼けでした。確かに火加減が難しいかもしれません。たった、3人家族(家人とパグ犬モモと私)でこんな大きなパンです。しかも、パンを食べるのはパグ犬モモと私だけ。この二人のために、いえ、自分のためにパンを焼き続けています。
切り分けたら、冷凍庫に入れておきます。この大きさでも、5日で食べ上げます。表面にぷつんと飛び出したレーズンは、こげて、ちょっと苦い味がします。パグ犬モモは、この焦げレーズンをうまいこと、ペッと出して食べません。