晴れ、15度、82%
今月の23日が、旧暦の正月。春節です。中国では、一番大切なお祝いです。中国でもあり、イギリスの統治下でもあった香港は、クリスマスもお休み、カレンダーの上の新年もお休み、もちろん旧正月もお休みです。日本も、一昔は正月の前は、街が賑々しくなったように覚えています。その代わり一夜明けると、町中が静けさに浸っているような。
ちょうど香港はその賑々しさのまっただ中。大掃除に始まり、行事食の準備、飾り付け、お年玉に当たる利是(レイシー)の準備と大忙しです。香港で、新札が街に出るのはこの旧正月前。利是の袋にはピンピンの新札が入ります。しかも、今年の干支の切手が出るのも、旧正月前なので、私の年賀状には間に合いません。
みかんや金柑の鉢植えが、至る所で売られています。金色で丸い、お金や子宝を意味するそうです。
家に飾る縁起物。まあ、色の奇抜なこと。赤と金色でこれでもかというほどに、飾ります。流石に最近この色合いに、ちょっとげんなりしています。日本の落ち着いた正月飾りとはひと味もふた味も、趣を異にしています。
人の行き来も多いこの時期、家庭には菓子盆に色とりどりの菓子を並べて、客に勧めます。これまた金色の包み。真ん中は縁起のいい形をした揚げ菓子です。右端は、砂糖がけのお菓子。レンコン、人参、クワイなどに砂糖をまぶして作ったものです。どれも、香港に来た初めの頃は、物珍しさからよく食べましたが、ここ数年さっぱり手が伸びません。
これはお餅です。と言っても、甘いもの。白いのはココナッツの汁を混ぜて作ります。茶色いものは、甘藷の汁から作ります。揚げ菓子も、砂糖がけも、このお餅(ニンゴウと呼びます)も食べると美味しいものです。
花屋さんの前には 五代一堂といわれる、実のアレンジが並んでいます。
香港も、日本の正月のように旧正月はほとんどの店が閉まり、静かでした。しかも店の休みが15日間とか1ヶ月なんていうのもありました。中国からの観光客が多く来るようになって、この時期香港も書入れ時です。昔のような静けさは望めません。