曇り、12度、68%
おせちを作る時の醍醐味は、料理を作るときより、重箱に詰めるときに感じます。作ったものを全部目の前に並べて、重箱とにらめっこです。ゴトゴト詰め替えないように、一発で決めなくては、折角の作ったものが姿を壊します。
ふんわりと余白を持って詰める方法もありますが、私のは隅から隅まできっちり詰めます。その時、役立つのが、市原平兵衛商店のもりつけ箸です。白竹でできています。
細い方の先端は、ごくごく細いのです。お重が、埋まって行くに従って、この細さを利用して真上から料理を盛ります。最後の一つがきちんと納まった時は、何ともいえない満足感です。
家族だけの食卓なら、とり箸はあまり用意しませんが、お客がある時はやはりとり箸を添えます。とり箸は、取り分けてテーブル越しに渡すこともあり長いものです。 ところが煮物や豆類を分けるとなると、お箸はやはり使いずらく感じます。特にこの正月それを強く感じました。すっとすくえる塗りのスプーンを、ゆっくりと探しましょう。
最近トングの利用が増えました。バーベキューの時のように、普通に台所でも使うようになったトングです。食卓で、スパゲッティーを取り分けるときにも、それようのトングを使います。
この、塗りのトング、和食用に求めたものです。竹でできています。開きっぱなしが、気になりますが、長さといい使いやすいものです。
昔、庭掃除や七輪を挟むときに使ったトング。角砂糖に添えられていたトング。アイスピッチャーにも刺さっていましたね。あの頃、このトングを、なんと呼んでいたかどうしても思い出せません。きっと、日本の呼び方があるはずなのですが。
小さな道具達ですが、日本人の細かい感性が詰まったような感じがします。