曇り、19度、86%
香港、ここ数年、日本の食糧品には事欠かなくなりました。お醤油だって、キッコウマンばかりか地方の小さな醤油屋さんのものも手に入ります。海外にしては本当に恵まれています。香港人、中国人の日本の食品への信頼感があるので、買って行くのは日本人ばかりではありません。
かまぼこなどの魚の練り物は、香港にもローカルのものがあります。ウズラの卵大の揚げボールをカレー味に煮込んで串に刺したものなど、ストリートフードの代表的なものです。でも、私たち日本人には匂いが気になります。
20年近く前は、冷凍で入って来る日本製のかまぼこは高嶺の花でした。忍者はっとりクンの獅子丸ちくわを高いお金をかけて息子のお弁当に入れました。ところが10年ほど前から、ローカルのスーパーに紀文のちくわが売られるようになりました。値段も安いし、大喜びで買ったところ、なんだかもっさりしています。我が家のモモさん、ご多分に漏れずかまぼこ好きです。ローカルのスーパーの紀文のちくわをモモさんに少しあげたところ、見向きもしません。確かに、歯ごたえがいつものちくわと違います。そこで、袋の裏を見ると、なんと、タイの紀文が作ったものでした。
今では香港、日本語が書いてあるかまぼこを見ても裏を確かめないと、買うことができません。中国製、タイ製、ベトナム製、台湾製、韓国製と多様です。日系のスーパーに行けば日本製が買えますが、日本に帰ると家人への土産はかまぼこにしています。
スーパーに売っているかまぼこだって美味しいのですが、お土産なのでちょっと気張って、福岡県の南、大川市の志岐のかまぼこを求めます。福岡は、地元のかまぼこ屋さんも唐津や呼子から入って来るかまぼこも、どれをとっても美味しいものです。
志岐のかまぼこ、デパートの地下で求めます。いつも、たくさん買うのでご贈答用ですかと聞かれます。そういえば、昔は御遣い物にかまぼこを使っていましたね。志岐のかまぼこ、くせがなく、いい歯ごたえがあり、すぼまきのすぼも未だに天然のものです。
先月は2度も福岡に帰りました。二度続けて、かまぼこを持ち帰りました。なんだか、とっても満たされた気持ちです。