ムスカリ
ガス、96%、18度
ムスカリの球根を植えたのは、去年の12月半ばでした。袋を開けると、大きな球根の他にたくさんの子供球根が入っていました。重たい思いをしてアムステルダムから持ち帰った球根です。ケチな私は、その子供球根も全て植え付けました。他にも、チューリップや水仙まで植えましたから、狭いスペースは押し合いへし合いです。
香港、年末の寒さ以来、初春の陽気が続いています。一番早く芽を出したムスカリ、そのまま葉っぱの成長は止まるところを知りません。青紫の一面に拡がるムスカリの絨毯の写真を以前見ました。私の頭の中は、ムスカリ色の出窓です。ところが一向に、莟を付ける気配がありません。何か栄養が足りないのかな?などと思い調べてみると、子供球根は植えない方がいいと書いてあるものに出会いました。ケチなばかりに、失敗をしたようです。
元気な緑の葉は、みすぼらしいまでに伸びきっています。球根を掘りあげたら、小さいものは処分しようと思っていました。先週の終わり、入り組んだワイヤーのような葉っぱの中から、小さないがぐりが覘いています。花をつけてくれたようです。20球ほど植えて、花が付いたのは、2つです。 ムスカリのブーケを夢見ていたのですがね。
ムスカリの花を知ったのは、15年ほど前のことです。日本でも、一時ブームがあったようですね。香港でも、同じ頃、球根が入って来るようになりました。小さな花ですから、1本ではインパクトがありません。一面にこの花が咲く帯広、ラベンダーとは違った青紫です。
花を眺めていると、スズランのように俯き加減に口をつぼめたような様子が、可愛い。花の縁はフリルが付いているようです。たくさんない代わりに、2つの花をゆっくりと見つめています。
そうそう、この2つの花は、子供球根に付きました。子供球根は植えない方がいいなんて事ありませんよね。葉っぱが終わったら全部の球根を取って置くつもりです。