チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

白木をへいだチーズ、バターの入れ物

2013年02月27日 | 身の回りのもの

曇り、21度、91%

 何カ国もの人たちが、香港に住み仕事をしています。観光都市でもありますから、訪れる人も世界中からです。おまけに香港人は、食べる文化を大切にしています。食べ物屋の種類も数もかなりのものだと思います。香港風にアレンジというより、それぞれの国の味を守って料理を出してくれます。食材を扱う店は、国ごとに年々充実しています。日本料理も寿司にラーメン、炉端焼き、タイ料理、インド料理、もちろんイタリアンにフレンチ。それにもちろん、偉大なる中華も北京、広東、四川に上海。食べることが好きな人には魅了的な街です。数ある食材屋でフランスからのものを専門に扱っている店が、セントラルの外れにできたのは4、5年前でした。

 用がなくても、近くを通れば必ず立ち寄ります。ワインはもちろん、チーズの数もフランスの調味料も珍しいものがあります。カヌレや焼き色の強いタルトまでお店に並んでいます。小売りも、飲食店への卸もしているお店です。先日行ってみると、チーズが並んでいる冷蔵庫に、大きな白木をへいで作った入れ物が目につきました。

 中には、10センチほど、手の指の太さぐらいのソーセージが入っています。私の目が点になっているのはそのソーセージではありません。入れ物の方です。昔から、カーマンベールチーズなどが  入れられていた、薄い木で作られた入れ物です。日本の経木ほど薄くはありません。

 最近よく買うエシレのバターの入れ物を大きくした感じです。 でも、丸い帽子のような蓋までついています。

 お店番のお兄さんに、この入れ物を売ってくれない?と尋ねました。困り顔のお兄さん、電話をしたかと思ったら、上の階から、オーナーのおじさんが下りてきました。2階は、ワインばかり置いてあります。おじさんも、私の要望に、ウン~と、唸っていましたが、中のソーセージを全部出して、私に手渡してくれました。お金はいらないよ。

 そのうえ、ソーセージの話をしてくれました。自然の風で乾かした生ソーセージだそうです。サラミをギュウッと小さくしたそのソーセージ、確かに匂いがきついものでした。フランス語なまりの英語で説明してくれるおじさん、また塩味が、いいんだよね。とも仰います。でも、家人は、塩も出来たら油も控えめにしたいから、とソーセージへのお誘いをお断りしました。素焼きのポットに入ったお魚用のハーブは、ここでしか手に入りません。たくさんの買い物をしたわけでないのに、覚えていてくれたようです。

 帽子のような蓋のついたこの白木の入れ物、少しソーセージの匂いが残っています。しっかりと抱えて、持ち帰りました。さて、何を入れるのに使いましょうか。

コメント
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