曇り、１６度、７９％
何処に旅しても、花屋さんの店先を覗くのほど楽しいことはありません。先月、思わぬことで2度福岡に帰国しました。繁華街天神は、小さな花屋さんが沢山あります。住宅地の商店街に行けば、間口の広い花屋の店先に、鉢物が並んでいます。その中にクリスマスローズの鉢を見つけました。香港では、切り花でオランダからの輸入ものしか手に入りません。しかも、空輸されて来て、高い値で売られるので売れ残り、いつ見ても惨めな状態です。この鉢植えを、トランクに忍ばせて香港に持ち帰ろうと思いました。でも、見つかれば取り上げられて、きっと、枯れてしまうでしょう。やっとのことで、持ち帰ることは諦めました。
香港と言わず中国は後10日ほどで、春節のお休みに入ります。一番大切な行事です。春節にはお花は欠かせません。桃や水仙、勢いのある花、黄色くて丸い花などが好まれます。続けざまに家を空けていたので、お正月の残りの松しか飾っていませんでした。昨日は、九龍サイドの花市に出向きました。いつもの何倍もの人出です。駐車料金も倍になっています。毎年、春節には胡蝶蘭の鉢植えを求めるのですが、今年は何か木ものを挿してみたいと思っていました。それに心のどこかにクリスマスローズが引っかかっています。
たくさんの花屋が軒を連ねる花市ですが、クリスマスローズなどを扱う店はほんの2、3軒です。やはり、輸入されています。白のクリスマスローズは、どれも無惨に花がつぶれています。たった一つの紫が、どうにか見られる状態です。もちろん、すぐに求めました。
クリスマスローズ、バラ科ではありません。クリスマスの頃咲くので、こう呼ばれているのだそうです。クリスマスローズ、茎を土に刺すと意外に根付き易いと、何かで読んだことがあります。
花が終わったら、早速土に下ろしてみるつもりです。実は、今年はクリスマスローズの種をメールオーダーするつもりでいました。何で、こんなにこの花に惹かれるのか解りません。花びらの美しさやきれいな色なら、ラナンキュラスだって素敵です。もしかしたら、なかなか手に入らない憧れかもしれません。
香港、温かな日が続きます。2日前まで、コートを着ていたのが嘘のように昨日から半袖で過ごしています。莟が咲き終わったら、挿し茎をします。うまく付いてくれますように。
