曇り、18度、83%
私が中学、高校の頃ですから、昭和40年代のことです。お歳暮、お中元のトワイニングの紅茶は焼き物の壷に入っていました。もちろん入っているのは、茶っ葉です。今も紅茶好きの端は、この頃からのことのようです。紅茶が好きと言っても、当時は紅茶は全て紅茶、アールグレイとかオレンジペコなんて区別もつきませんでした。日東紅茶やリプトンとは違って、トワイニングはこうして壷で頂くので、なんだかいい紅茶だと思っていました。
イギリスのアースウェアーメーカーのMASON'Sがトワイニングのために作った茶壺です。実家の整理で出て来た茶壷は、蓋がないものも含めてたったの4つでした。記憶では、かなり沢山あったのですが、母が損ねてしまったのでしょう。この蓋、ただのっているだけの代物、確かによほど気を付けないと割ってしまいます。左端の緑の茶壺も蓋がのっているものの、後ろ側はかけています。
高校を卒業して以来、滅多に実家には帰りませんでした。それでも、この茶壺がたくさんあるのを見ると、頂戴、と母に言うのですが、決してくれませんでした。何にも使ってないのだから、くれたらよさそうなのに、くれない所が私の母です。
中国からの意匠、 イギリスのアースウェアーに見られるこの絵柄は、私たち日本人にも馴染みやすいものです。茶っ葉を使い切った後は、クッキやーザボンの砂糖漬けなどが入っていました。
次の帰国の折は、大事に抱えて香港に持ち帰ろうと思っています。久しぶりに紅茶の茶っ葉を入れるつもりです。