曇り、18度、87%
昭和37年の消印が付いたはがきが6枚あります。昭和37年といえば、私が5歳の時です。このはがき、旅先から父が私に宛てて送ってくれたものです。
実家の荷物の整理をはじめたのは、2年ほど前のことです。香港からふた月に一度戻ってはする片付けなので、はかどりません。どうしても見つけ出したかもののひとつが、父が送ってくれたはがきでした。普通のお宅ならすぐに見つかりそうなものが、母のあまりにも乱雑な片付けで、行方不明でした。先日、香港に戻る日の朝、最後の戸締まりにもう一度実家に戻りました。気にはなっていますが、あまりに大量な写真の山、何となくめくっては、要るもの要らないものの分類をしているとき、この6枚が束になって出てきました。
はがきが5円だった頃ですね。ひらがなだって、まだ読めなかったはずです。私は、字を読めるようになるのがとても遅かったようです。漢字にもひらがなが振ってあります。誰かに読聞かせてもらったことでしょう。
これらのはがき、もらった当時の記憶はありません。少し大きくなって、読み直しては大事に仕舞っておいたものです。なぜなら、 字が読めないので、父直筆の絵が描かれています。写真家の父が、こんな絵を描くことに興味を覚えていました。
今回は、この6枚の他に昭和43年消印の一枚のはがきが見つかりました。おそらく、昭和43年のはがきが最後だと思います。その6年間にまだたくさんのはがきがあるはずですが、探し出せないままです。
43年前の2月2日の早朝に、父は他界しました。今日は、祥月命日です。