チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

香港 星街 アンリークイール

2013年02月09日 | 香港

曇り、12度、79%

 街がめまぐるしく変わって行くさまは、この香港、スピードも規模も大きく感じます。昔からの繁華街トンローワン、この一角に大きなトラムの操車場がありました。この操車場を移転させ跡地に出来たのが、香港のタイムズスクエアです。随分昔の話です。タイムズスクエアを見て、トラムの操車場を思い出す人は少ないことでしょう。人の流れも大きく変えます。

 香港島の金鐘も岩山が開かれて出来た街です、さも、昔からの繁華街のような顔をしています。その金鐘のワンチャイ寄りの山手の一角は、ずっと岩山のままでした。木が茂って夏場は、その下を通るのが楽しみでした。そこに商業ビルとマンションの開発がはじまったのは10年ほど前のこと。木の茂みは無くなりましたが、なかなかしゃれた街になりました。

 でも、この一帯、昔から、しゃれた名前を持つ街でした。星街(STAR STREET)、日街(SUN STREET) 月街(MOON STREET)

 狭い路地でやや高台のこの辺り、今では、イタリア料理、フランス料理、カフェが目白押しです。以前から、本のデザインの事務所などが会った辺りです、海外の雑貨を扱う店もできました。 ロクシタンのスパまであります。スパに詳しい方に聞くと日本にはロクシタンのスパはないそうです。

昨年秋、この星街にオープンしたのが、アンリクイールの直営店です。店は小作りですが、青山の店とよく似ています。今までも、クイールの革物は、レンクロフォードなどで扱われていましたが、結局香港人には、受け入れられなかったように思います。そして、今香港の消費の担い手中国人だって、クイールの革物に飛びつきそうにはありません。この星街の、少し先には、クイールのバックアップをしている、45Rの店もあります。

 アンリーさんがアンリーベグリンのデザインをしている頃から、ずっとバックはほとんどベグリンの物ばかりです。手縫いの革物の持つやさしさや手触り、皮の発色が好きです。もちろん、ベグリンのオミノのマークも。バックなどはその年のファッションにも大きく左右されます。作り手も変わって行くものだと思います。 クイールのバック、10年ほど前にバニーズニューヨークで求めたこれが最後です。どうも、アンリーさんの最近のものには惹かれません。

 街も変わります。人も変わります。きっと私も、少し変わり始めたのかもしれません。

コメント
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