チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

コーンブレッド

2015年04月22日 | パン

曇り、21度、88%

 香港、気温が上がり始めると、あっという間に夏になります。気温もですが何分にも湿度の高さに悩まされます。カビも生えますが、お米にまで虫が付きます。お米ばかりか、香辛料、買い置きの小麦粉の類いまで、何処からやって来たのか虫が付いていることがあります。そこで、いつもこの時期、台所の隅から隅まで頭を突っ込んで、まず、手持ちの粉類の点検を始めます。昨年、マフィンを焼いた時に買ったコーンミルがたくさん残ったままです。コーンミルは、コーンを挽き割りにしたやや荒めのトウモロコシの粉です。久々にコーンブレッドを焼いてみる事にしました。

 コーンブレッドは、イーストを使うパンではありません。アメリカっぽくベーキングパウダーを使うクイックブレッドです。35年近く前、ホルトハウス房子さんの本で知りました。図書館で借りて来たホルトハウスさんの「西洋料理控え」 をほぼ丸写しにした当時のノートを引っ張り出してきました。ホルトハウスさんの当時のレシピは、やや重たかったような記憶があります。ケーキなどの大きさも、あの頃は21センチ、今では18センチのケーキですら大きく感じます。このノートは私の料理の原点ですが、今では殆ど開くこともないまま、私なりの作り方をしています。コーンのぶつぶつが口に当たるのは面白いのですが、ボロットするのでは美味しくありません。少しレシピに手を加えて作ります。

 コーンブレッドは、アメリカ南部の家庭のパンです。南部の陽気なお母さん、もしくは、黒人の雇い人が昔から作り伝えて来たそれぞれの家の家庭の味だろうと想像しながら作ります。以前、(FOOD&WINE)という雑誌を見ていたら、南部の家庭にはこのコーンブレッド専用の鋳物で出来たスキレットがあることを知りました。小さなコーンの形の型です。それを見た頃は、そのスキレットが欲しくなったものでした。それを思い出したので、 パウンド型ではなく、こんな小さなマフィン型で焼きました。卵、お砂糖、ミルク、溶かしバターに小麦粉とコーンミル、ベーキングパウダーを次々に入れて行くだけで簡単に出来ます。

 アメリカのニューオリンズなどの料理、クレオール料理にもこのコーンブレッドが出てきます。すぐ近くのメキシコなどの影響を受けたクレオール料理はスパイシーだそうです。クレオールのコーンブレッドには、パラペーニョという唐辛子が入ると、何かで読んだのもはもう20年以上前のこと。早速探し出した瓶詰めのパラペーニョを入れてコーンブレッドを焼きました。辛いものを好きな私ですが、このパラペーニョ入りのコーンブレッド、もう二度と作りません。もう二度と食べたくありません。辛かった。

 やっぱり、もっさりするコーンブレッドですが、すっきりした蜂蜜をつけると美味しく頂けます。

コメント
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