チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

アザミの花

2015年04月14日 | 

晴れ、17度、47%

 アザミの花が春になると香港に入って来るようになりました。花市で、アザミを置いているお店は一軒、お店の人に尋ねても何処の国からやって来るのか分かりません。薄いピンク、紫、白の3色です。お値段からすると、そんなに近くの国から入って来たのだとも思われません。日本なら、道端や土手に咲いているアザミです。小学校の帰り道、葉っぱのとげが痛いにも関わらず、このアザミが好きでした。小さい時から見知っているのは紫のアザミ、だから、買う時もやっぱり紫を買ってしまいます。

 中国返還前の香港は、たくさんの洋食器屋さんがありました。イギリスは、小さな民窯からウェッジウッドのような大きな窯まで、窯業の盛んな国です。日本にいて見知っていたものより遥かに多くの食器を見ることが出来ました。6人、8人、12人とセットで揃える洋食器ですが、イギリス人のおばさんのやっていた小さな食器屋の小さなコーナーには、アザミの花のティーカップが一つ、もう一つは、クローバーの絵がついているティーカップが一つ飾られていました。デミタスカップよりはやや大きめ、ティーカップにはしては小ぶりでした。以前も書きましたが、この2つのカップが欲しくて何度も何度も手に取りました。ところがそれぞれひとつしかないと言います。そのカップに描かれていたアザミは、 ちょうどこんな感じでした。

 アザミがスコットランドの国花、クローバーがアイルランドの国花と知ったのは、中国返還の頃読んだアイルランドの本でした。アザミはそのとげで身を守るというのでスコットランド人は国花にしたのだそうです。先日はイギリス人の書いた本を読んでいたら、休暇で行ったスコットランドの丘にアザミが咲き乱れていたと書かれています。想像しますが、やや背の高いアザミが一面の丘は、きっと、この濃いグリーン一面で花は所々にしか見えないのではなかったかと思います。

 リビングの一角にアザミをイギリスのカットグラスに生けてみました。派手ではありません。目に写るのもやはり濃い緑の葉っぱです。でも、なぜか好きな花のひとつです。何処の国からやって来たアザミでしょうか。

コメント
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