晴れ、21度、84%
我が家を出て、バスで中国との国境に辿り着くまで、一時間ほど、これも高速道路の整備の賜物です。香港側の国境を出ると、乗って来たバスに再び乗ります。乗ること数分で、中国側のパスポート検査の建物につきます。この建物に近付くにつれて、中国色が強くなります。空気が俄然変わります。聞こえる言葉も、広東語とマンダリンが入り交じるのではなく、マンダリン一色。深圳は広東省ですが、言葉はマンダリン。中国各地から働きに来る人が後を絶ちません。不思議なことに、深圳よりまだ北の広東省の省都、広州に入ると言葉は広東語に代わります。私など、広東語が少し分かるくらいですから、マンダリンや他の中国語の区別もつかないまま、広東語が耳に入って来るとホッと安心します。
随分以前のことです、マカオに一泊したことがありました。朝ご飯にホテルのコーヒールームに行くと、中国人の観光客の人が団体でご飯の最中でした。何処の朝食も大方ビュッフェです。お皿が並んだ長いテーブルを見てびっくり、お皿のうえには食べ物が殆ど残っていません。キッチンの人が新しい食べ物が載ったお皿を運んで来ると、団体の中国人、一斉に詰めかけて、スプーンを横倒しにして自分のお皿に食べ物をよそおいます。ごっそりとテンコ盛りにお皿にのせるわけです。これでは次の人の食べるものがありません。見ていると、テンコ盛りの食べ物、ちょっと食べて残して行きます。テーブルの上は、残った食べ物の山。朝から食欲のあるこの私ですら、げんなりと食欲減退でした。
そんな経験がありますから、中国のホテルの朝のコーヒールームは苦手です。今回も朝からお腹はグーグー、実はその前の晩、主人と私は2カ所で夕飯を頂くはめとなりました。ご飯だけではありません。二人して、しこたまワインも頂戴しました。2軒目は、お付き合いですから、わざわざ出していただいたものを残すわけにはいきません。ホテルに帰るタクシーの中で、明日は朝もお昼も食べれないと言ったのはこの私です。にもかかわらず、目が覚めるとお腹が空いてます。健康な証拠です。主人に付き合って、広い公園の散歩を終えて、やっと目指すは朝のコーヒールーム。ビュッフェです。ちょっと嫌な思いが頭をよぎります。
温められた、デニッシュ。シリアルもサラダも充実しています。中国では数年前まで、ホテルですらコーヒーが美味しくありませんでした。美味しいコーヒーもたっぷりと頂けます。
でも折角ですから、中華料理の朝ご飯を。 チャーメン。 四角い蒸し器は、何とすっきりと素敵です。お饅頭の類いが揃っています。
何処に行ってもビュフェの締めはヨーグルト。 中国最大手の蒙牛のヨーグルトは凄く甘くてヤクルトみたいでしたが、さっぱりと美味しくなっています。
私がちゃんと朝ご飯を食べれたということは、周りの中国の方達がテンコ盛りをしなかったからです。食べる分だけ取って来て、テーブルの上もきれいなままで立ち去って行きます。
中国の人たちも、少しずつ公共のマナーを身につけ始めていると感じます。時間がかかっても、他所の国で恥をかいて覚えて行くことかもしれません。
でも、たった国境越えただけで、 このようにFBの写真やYouTubeの画像が受信できなくなりました。中国の人は、煽動され易い人種かもしれません。情報規制が国主導で行われていることをつくづく感じた今回の深圳行きでした。