晴、14度、85%
2年前この家に戻って来て一番初めに植えたのは、イチジクとレモンの木でした。3度目の春を迎えて大きく育っています。レモンは昨年ひとつ実を結びました。イチジクはこの春早々に小さな実を付けていました。
イチジクの葉っぱは子供の手のひらのような形です。カマンベールチーズを食べるのにうってつけの葉っぱのお皿です。まだ若葉、柔らかな葉っぱのその陰には新芽も出ています。葉っぱを取りに庭に出ました。赤ちゃんイチジクを探します。「あれ?」いつもの場所にありません。木の根元を見ると、 ポロリと落ちてしまっています。数日降り続いた雨のせいです。鳥のいたずらではありません。薔薇の花も雨のせいで重たく首を垂れていました。葉っぱを一枚、落果したイチジクを持って家に入りました。
葉っぱも赤ちゃんイチジクもよく洗います。「食べれるものなら食べてあげよう。」 イチジクの赤ちゃんを半分に切りました。中はまだ空洞、口に運ぶと苦味が先に立ちました。食べずにそのまま葉っぱの上に置きました。
イチジクはその名の通り「無花果」花を結ばずに実が付きます。まだ5月に入ったばかりです。今年は家のイチジクを食べることができそうです。
葉っぱのお皿にのったカマンベールチーズ、この色のコントラストが初夏そのもの。真夏になるとイチジクの葉っぱはもっと深い緑に変わります。匂いやベタつきのないイチジクの葉っぱはお皿代わりにテーブルに度々登場することでしょう。