雨、22度、73%
昨日のチョコレートの続きです。皆さんが思われた通り「九条ねぎ」をはじめに食べました。もし万願寺唐辛子があったら迷ったと思います。いえ、この6つでも最後まで悩みました。「月桂樹」です。その香りとチョコレートがどう重なり合うのか?でも「九条ねぎ」を取りました。「九条ねぎ」だってどの段階の香りをガナッシュに織り込んでいるのか、きっと炒めた「九条ねぎ」に違いないと想像しながら、ひとくちではなく二口で。ガナッシュの色を見たいと思います。炒めたおねぎの甘みとその裏に潜むおねぎの香り、もし「九条ねぎ」と知らなければなんのチョコレートかと首を傾げたと思います。炒めたおねぎの甘さと言っても思い込みからかもしれません。
もちろん昨日は朝起きてから、一粒一粒といただきました。このお店の「おしながき」が添えられていました。いただいた6種類以外にも「しょうが」やリキュールでもチョコレートには珍しいものが使われています。「月桂樹」は唸りました。強いインパクトを持ったままストレートに口に広がります。お次は「酒粕」、酒粕のほのかな甘さと柔らかな香りがチョコレートの中に流れます。「キルッシュ」はさくらんぼのお酒、チーズフォンデュに使います。さくらんぼの蒸留酒です。透明なアルコール度の高い甘くないお酒です。ストレートにガツンと「キルッシュ」香ります。お酒に弱い方は酔うと思います。一方、甘い「コアントロー」はオレンジの香りでベストマッチです。最後に「抹茶」を残しました。どこにでもある「抹茶」のチョコレートです。だから最後にしたのではありません。食べた5つはドライなチョコレートでした。乾燥しているのではなく、甘さを感じないチョコレートでした。さて、このショコラティエさんはどう「抹茶」を扱うのかしら?ややダークな抹茶のガナッシュが流れ出て来ました。「抹茶」のどの状態をチョコに取り入れたのか、抹茶のリキュールではありません。お薄でいただくお抹茶でもありません。お抹茶の粉をべろりと舐めた時のあのビターなお味です。
贈り主が書き添えてある一言、「男性の方がお一人でやっているお店です。」きっとこのショコラティエさんはかなりの辛党と思います。5月13日の「おしながき」には28種類のチョコレートが書かれています。昨日1日この「おしながき」に向かい合っていました。「ガルダモン」の眼が覚めるような香り、「ガラムマサラ」は?想像するだけで刺激を受けました。