晴、17度、91%
昨年の梅雨時、1本また1本と薔薇の苗木を買いました。苗木にいくつか残っている花の色、匂いを確かめて、いい香りのものを求めました。雨の予報が出ている時、雨が降っている時を狙って穴を掘って植え付けました。真夏から晩秋にかけてポツポツ花を咲かせてくれます。夏の間はステムをぐんぐん伸ばしてくれました。冬に入ると見事に葉を落とします。葉を落としてからの数ヶ月、初めて庭植えのバラを育てる私は本当に春になると葉を付け花を咲かせるのかと訝しく、心配になりました。
3月に入ると新芽が美しく出て来ました。その勢いに目を見張ります。4月に入ると花芽が思いのほかにたくさんつきました。こんなにたくさん全部が花開くわけではないだろうと思います。ところがその蕾全部が開きそうな勢いで見頃を迎えています。
一番初めに花開いた「モッコウバラ」は雨で早々に枯れました。昨年他所のおたくの薔薇の様子を見ていて、「モッコウバラ」と他の薔薇の花が咲く時期が重なることはないだろうと察していました。今「モッコウバラ」は葉ばかりになりやさしい曲線を見せています。見出し写真は日が上がったばかりの薔薇の一角です。アーチの一番奥が「モッコウバラ」。その手前がブッシュ咲き一本立ちの「アウグスタルイーゼ。です。背丈はそれほどでもありませんが、一年でがっしりした株に育ちました。 花は柔らかな風情でかすかにいい香りがします。アーチの右側は甘い香りそしてよくここまでと思うほどにツルを伸ばしてくれた「ルイーズオディール」です。
ロゼッタと呼ばれる花の形状です。左側は成長が思わしくない「ロイヤルサンセット」
香りも良く花色も私の好みです。全く元気がありません。花にも木全体にも勢いが見られません。心配です。
アーチの真ん中に立つとこの3種類の薔薇の香りがムッと立ち込めています。花の息吹をもらえる一瞬です。左の塀に沿って立ち上っている「ポールズスカーレット」もよく一年で成長してくれました。 スカーレットの名前にふさわしい花色です。この下に一本だけ和名を持つ薔薇があります。小さな株です。「万葉」名前と色に惹かれて求めました。
一年前植え付けた薔薇たち、こんな成長を遂げてくれるとはと薔薇の強さを感じます。雨に濡らしてはいけない「ホワイトクリスマス」は鉢植えのまままだ蕾です。仕切りの塀の上にツルを左右3メートルほど伸ばしている小薔薇もたくさん蕾をつけています。蕾の根元が赤く染まって来ました。おそらく赤の薔薇です。
まさか自分の庭にこんなにたくさんの薔薇が咲くとは思いもしませんでした。小さい頃から馴染んだこの庭は父母の時代とは全く違った庭に変わろうとしています。薔薇のある景色を朝に夜に眺めます。 2階のデッキから見た夜の薔薇たちです。
来年はどんな姿を見せてくれるか想像もつきません。「庭仕事3年生」は庭からたくさんの事を学んでいます。