チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

スワンのモビール

2019年05月26日 | 日々のこと

晴、21度、81%

 友人から贈られた品が家のここそこに置かれています。普段は気にも留めないのですが、ちょっとした気持ちにゆとりがある時にそういう品をじっと見入って思うことがあります。彼女がこれを手にとって、真奈さんにと思ってくれる時の心の動きです。その品の中に私の何かが見えているのだと思います。そして取りも直さずその部分は彼女と私が気持ちの上で刷り合っているところだと思います。

 ベットサイドのランプにペーパークラフトの小さな親子スワンのモビールをぶら下げています。デンマークのものだそうです。モビールかどうかは定かではありません。細い糸が付いていたのでぶら下げています。ベットに腰掛けてボーッと微かに動くこのスワンを見ていました。友人はこのスワンの中に私の何を見たのかしら。彼女が送ってくれるものは小粒です。小粒ですがよくこんなものを見つけてくれるものだとありがたく思います。ピンクのはりねずみのガラスのボタン、金継ぎされたピルケース、文庫本でしか読んでいなかった本の箱入りハードカバーの古本。こうして並べただけでも垣間見る面白さです。

 彼女が真奈さんにと選んでいる心の中にはご自分も同じ世界を持ち合わせているからでしょう。どこの私を見てくれているのかな。年齢は近いのですが、学生時代の友人ではありません。学生時代の友人はその時代、場所の共有者です。何かと話の種もあります。共有した時間や場所が少ない彼女のような友人は、心のどこかの琴線が触れ合ってのことだと気づきます。

 大勢の方のお集まりはどちらかというと苦手です。主人の仕事上なら致し方なく出席しますが出来たらお断りしたい。多くても3人ほど、分かち合える話ができるのが好きです。

 このスワンの友人は表面は共通部分も少ないかもしれません。なんだろうな?彼女の心と刷り合っている部分は。育った場所も全く違いますが、幼い頃からの心にある原風景が似通っているのではと思います。

 先日も別の友人から広島の牡蠣のオイル漬けをいただきました。「見た途端、真奈が好きそう。」と思ってくれたそうです。こういう食べ物は明快でよろしい。贈り物って、物ではなく心を頂戴しています。贈り物を探している時の私の心の動きは、やはり友人たちの笑顔です。

コメント
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