チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

義母にパジャマを着せました。

2019年05月05日 | 日々のこと

晴、16度、83%

 昨日、いつもと同じ時間に病院に着きました。病室に入ると「あら!」義母が真っ裸です。「ごめん、見ちゃった。」私が来る前に下着を着替えたかったようです。義母が身の回りのことをする時私は手を貸しません、卵の殻をむく、果物を切る、上着を着る、トイレに行く、全てじっと見守っています。いえ、義母ばかりではありませんでした。母にも同じでした。母はパーキンソン氏病を患っていましたが、手先はしっかりしていました。義母、母を見守る私を側で見た方は「冷たいお嫁さん、冷たい娘さん。」と思っていると思います。手先指先を動かすことが高齢者にとって大事なことだと私は考えます。

 真っ裸の義母を見てどうしたことか私は服を着せ始めました。パンツタイプのおしめをしっかりお腹の上まで引き上げて、義母の好きなレースがいっぱい付いた下着を着せて、病院支給のパジャマを着せます。ソックスを履かせて、リハビリ用のマジックテープの靴まで履かせました。

 胸骨を2本骨折して、前の骨折に続きすでに5ヶ月を越す入院生活です。胸骨はすっかり繋がって今月中には退院できるまでになりました。ただ本人はまだ歩くことが心許ないようです。ほんとに頑張り屋の義母です。昨日も朝一番からリハビリが入っていました。病室を後にしてエレベーターに向かいながら、義母の肌に触れた温もりを思います。42年の付き合いです。シワシワになってしまった義母の体が愛おしく思えます。

 毎日の差し入れはお菓子が主です。年をまたいでの入院生活、できるだけ暦に沿ったお菓子を持参します。今日はお節句、「柏餅」を作りました。 餅皮をこねて蒸しあげていると、その柔らかさその優しい匂いで義母の体に触れた時の温もりが蘇ります。お餡をいっぱい詰めました。今日からまた「冷たいお嫁さん」に戻ります。手を貸しませんよ。

コメント
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