晴、18度、80%
大きなジェラルミンのトランクを持って帰って来たお父さん、香港に戻るときは小さなバックだけで帰って行きました。いつもの飛行機より一つ早い便です。「今日はバスで飛行場まで行ってみる。」というわけでバス停までお見送りしました。
バス停はすぐ近くです。お日様が照って来たら急に暑くなりました。暑くなったので、「ガハガハ。」バス停で待つことなくバスがやって来ました。バスの扉が「ビー。」と言って開きました。お父さんが「ココ、またね。」と言ってバスの中に入って行きました。「あれ、見えなくなっちゃった。」 お母さんがしゃがんで「あそこよ。」って言うけどお父さんは見えません。バスはお父さんだけを乗せて行ってしまいました。お母さんは手を振っていましたが、「暑いからお家に帰ろうね。」と楽しそうに歩きました。
お父さんもあこちゃんもお兄ちゃんもお兄ちゃんのお嫁さんも、みんな急にやって来て急にいなくなります。またお母さんと二人だけになりました。
暑くなったので、お父さんは半袖のピンクのシャツを着ました。「あなた、ピンクのシャツが似合うね。」とお母さん。お父さんはピンクや赤をよく着ます。お母さんがピンクの服を着たのを見たことがありません。「ピンクが似合うお父さん、今度はいつ帰ってくるのかな。」
お父さんがいた4日間、「またココちゃん太ったわ。」とお母さん。お父さんはお家にいるとたくさん食べ物がもらえます。「お父さん、また帰って来てください。」