チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

トイレットダック

2012年01月11日 | 香港

 曇り、15度、78%

 香港の水洗トイレの水は、海水が使われています。もちろん濾過されているので、匂いもなければ、雑物も混じっていません。海で見つけたヤドカリなどは、トイレのタンクからとった水で飼うことができます。

 本来水洗トイレとは、掃除がいらないものとして作られたそうですがやはり掃除は必要です。20年以上前から、売られていたトイレットダック、トイレの洗浄液です。2003年のサーズ以来、香港は、やたらに洗剤に99、9%殺菌と書かれています。殺菌とかより、このトイレットダックのすごいところは、 この首の形。トイレボールの水が出る辺りは、水垢がつきます。このノズルの先を、容器を逆さまにしてくるっとひと回し。うまい具合に、洗剤が見えないところにはいってくれます。

 20年以上前からこの形です。とにかく当時感心しきっていた私でした。アメリカのジョンソンから出ていますが、製造はもちろん中国です。3タイプありこのブルーは海水対応。黄色とグリーンは、それぞれ何かいい香りがついているようです。トイレの洗剤、まだ幾種類かあります。マジックリンだってあるのですが、地元の人の信頼度は、ぐっとこのトイレットダックに傾いているようです。ただ、このブルー、新配合と言って新しくなったのはいいのですが、そのにおいの良くないこと甚だしい限りです。

 旧正月を前にして、香港のスーパーは、こうした洗剤の類いを山積みにして売っています。年末大掃除です。日本人の私は、この旧正月前は、何となくのんびりと、地元の人が右往左往するのを見ていられます。

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お守り

2012年01月10日 | 日々のこと

 晴れ、12度、83%

 家人は、毎年三が日が明けると、年頭の名刺交換会に東京に戻ります。その折、自分で決めた神社に出向き、初詣をして帰ってきます。

 先日、香港に戻って来た家人が、東京にいる息子に送っておいてと、私に手渡したのが、そのお神社のお守りでした。身近な人が、何かを心に思って、求めて来てくれるお守り。とても大切に思います。

  これは、香港の大きな大仏で有名な寶林寺で求めたお守りです。香港の土産物屋にも、よく似たものが売られています。土産物屋のものは、ひもが赤い色です。私は、家族のそれぞれの干支を買うものだと思っていたところ、どうも地元の人の考えは違うようです。酉年だとすれば、その一年、酉年の弱いところを補ってくれる、例えば寅年のお守りを持つといいそうです。そうとは知らず、しかも、古くなったお守りをどう始末するかも解らず、家人と私の干支の形をしたお守りが、溜まってしまいました。

 寶林寺で売られているお守りは、土産物屋のよりひもの結びがこっています。 お値段の方も、それなりに5倍ほど高いのですが、ずらっと並べてみると以前のものは翡翠の質がよく、彫りが精巧にできています。

 私には、年が変わってもお神社に戻さずに、ずっと持っているお守りがあります。

  息子が私にくれたお守りです。運転が下手な私を気遣って、送ってくれました。出来の悪い母親は、子供からお守りをもらえる幸運に恵まれました。

 さて、寒い中一人で初詣をした家人、何を心に思って、息子にお守りを買ってくれたのでしょうか?

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お椀

2012年01月09日 | 身の回りのもの

 晴れ、13度、82%

 お正月用としての食器は、持っていないつもりでした。家人の父から譲り受けた、三段重ねの杯くらいと思っていました。ところが、正月用として求めたわけではないのに、お正月しか使っていない器が、このお椀です。

  古い物です。5客とも状態がいいので求めました。私にとっては、その当時、一大決心をして買った物です。箱もありません。お店の方の知識も、確かではありませんでした。とても薄く挽かれた木地です。しかも、赤が朱に近く、本来の私の好きな古代赤とは違います。それでも、えいっとばかりに買ったのはこの絵柄でした。

  御簾に、梅の房飾りがついています。

 蓋裏は、 何の葉でしょう?二種類の葉が描かれています。

 何か古典に本歌がある絵柄かもしれません。本歌があれば、使う季節も決まってくるでしょうが、その本歌を知らない私は、これなら一年中使えると思って、買い求めました。

 出自の解らぬこのお椀、木地の薄さと色具合から、私は独り勝手に京塗りではないかしらと思っています。薄いだけでなく、とても小振りです。

  お雑煮も、少しばかりの具材にお玉半分ほどしかお出汁がはいりません。我が家にとっては、品の良すぎる大きさです。

 古い物を買い求めることは稀ですが、どのようなところで、どのような方に使われていたのかと思いながら手に取ります。最近我が家の二人も、少し食が細くなりました。このお椀を、日常使いにできる日もそんなに遠くないかもしれません。

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ボタン

2012年01月08日 | 身の回りのもの

 晴れ、14度、83%

 ボタンが好きです。ボタン一つで、服のイメージががらっと変わります。いつか使うつもりで買い求めたボタン、好きな洋服についていたボタン、溜まりたまって大きな缶一杯です。

 貝ボタン、白木のボタン、くるみボタン、金ピカのボタン、プラスチックなのにいい色のボタン、これだけあればもう一生分あるわねと思うくらいあります。

 日本のボタンは、よくできています。でも、ヨーロッパやアメリカのものを見ると、どこか違います。それはそのはず、洋服の歴史の長さが違いますからね。香港に洋裁材料を多く売る街があります。九龍サイドのシャンスイポというところです。ボタンの問屋さんもありますが、量産品ばかりで、いつも買わずに帰ってきます。

 毎年寒くなり始めると、ボタンを付け替えたくなる黒のカーディガンが一つ。ボタンを置いてみては、考え込みます。

  きれいなグリーンです。でも数が足りません。

  よく見ると、エンジェルが象られています。これも2つしかありません。

  マーブル模様で面白い形です。

  シャネルのスカートについていたものです。いつ見てもきれい。

  ピエロです。アメリカ製で、以前夏のポロシャツに付けていました。

  これは、夏の紺のカーディガンに付けていたもの。

 どれにしましょうか?5つのボタン穴があります。全部違ってもいいし、金ボタンは、気恥ずかしいな、とか思いめぐらす時間がこれまた楽しいものです。

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オミノファミリー エンリーベグリン

2012年01月07日 | 身の回りのもの

 曇り、13度、81% 

 エンリーベグリンの皮のものには、オミノという人の形の刺繍がついています。8つの簡単なステッチで刺されています。1センチの小さな刺繍です。人によっては気がつかないかもしれません。いつもは一人のオミノですが、クリスマス前の品物には、ファミリーと称して、3人のオミノと犬が刺されたものが出ます。オミノファミリーの登場は5、6年前のことでした。

  初めて手に入れたのが、こちらのバックです。ズボンをはいたオミノが2つ、1つはスカートをはいています。そんなわけで、このファミリーを我が家だと思っている私です。だされる品数も少ないので、ファミリーがついているものは、私はこのバックとキーホルダーだけです。

 まだ、アンリークイールさんがエンリーベグリンで作っていた頃からのファンです。同じベグリンファンの方が、私のブログを見てくださっています。そんな方から、修理は?と質問がありました。エンリーベグリンのお店に持って行けば、修理はしてくれるそうです。確かに手縫いのベグリンの物は、永年使ううちに、縫い目が擦れたりしてしまいます。

  バックの付け根のところが緩んできました。これは、14年目のバックです。そこで、自分で修理をしてみました。 これはろう引きの糸です。皮の手工芸品の材料を置いているところで手に入ります。これを、毛糸のとじ針の小さいものか、クロスステッチの針の大きいものを使って、穴通りに縫い合わせました。ベグリンのお店の方にこれを見せたところ、確かにベグリンで直すと、それはきれいになった戻ってくるそうですが、費用が小物が買えるほどかかるとおしゃっていました。しめしめ。

 この14年目のバック、 冬にしか使いません。今年はファーのバックがまた出ましたが、このバック、4種類の皮のパッチワークになっています。

  普通ののなめし革、ハラコ、ムートン、スウェードです。10年以上前のものは、今のものよりずっと手が込んでいたように思います。こうして修理をしながら、大事に使って行くつもりです。

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大きなレーズンブレッド

2012年01月06日 | パン

 小雨、10度、91%

 レーズンブレッドというと私の頭にすぐ浮かんでくるのは、20年以上前の神戸やキッチンのレーズンブレッドです。小さなお座布団のようで、その大きさのままで買って行く人少ないと見えて、半分に切って売っていました。今思い出しても、すごく美味しかったというのではありません。それなのにオープンベーカリーのガラス窓の外から、まだ小さかった息子の手を握って、作る様を見ていました。きっとあの大きさ、形が私の気を惹いていたのだと思います。

 昨年末から凝り始めたレーズンブレッド。型に入れて焼いたりもしますが、このまま焼いても良さそうな、生地の固さです。そんなわけで、約700グラムの粉を使った大型レーズンブレッド焼くことにしました。本来なら、2本分のローフにになる量です。

  約直径23センチ、高さ15センチ。よくまんまるに膨れてくれました。ところが

  後ろを見ると、とじ目が、まるでお尻です。家庭で大きなパンを焼くのは難しいといわれます。結婚して早々、家人の両親に朝食用に焼いたツオップが、半焼けでした。確かに火加減が難しいかもしれません。たった、3人家族(家人とパグ犬モモと私)でこんな大きなパンです。しかも、パンを食べるのはパグ犬モモと私だけ。この二人のために、いえ、自分のためにパンを焼き続けています。

  切り分けたら、冷凍庫に入れておきます。この大きさでも、5日で食べ上げます。表面にぷつんと飛び出したレーズンは、こげて、ちょっと苦い味がします。パグ犬モモは、この焦げレーズンをうまいこと、ペッと出して食べません。

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パグ犬モモとおせち

2012年01月05日 | もも

 曇り、10度、73%

 パグ犬モモ、私が台所で何か作っていると必ず足元にいます。私が、よくつまみ食いをするのを知っていますから、おこぼれを待っているわけです。

 パグ犬モモのおせちは、私たちのものから取り分けただけのものですが、大館の曲げわっぱの小さいものに、ふわっと詰めてあげます。 右下の2段のがモモのお重です。

   伊達巻きの端っこや、昆布など。昆布も好きでよく食べます。我が家のおせちは、元旦に食べてしまうので薄く味を付けています。それでも、モモには少ししかあげません。

 お重を詰め終わって、サイドボードに置きました。あとは、掃除をしてお客を待つばかりです。

               ちょっと油断していると、テーブルにのってしまいました。パグ犬モモが、背中もまっすぐにして、見ている先は。はい、2つのお重箱です。匂いもしますしね。お客様はまだ来ないしね。とうとう、テーブルの上で横になってしまいました。モモさん、下りてくれない?

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もりつけ箸、とり箸、トング

2012年01月04日 | 身の回りのもの

 曇り、12度、68%

 おせちを作る時の醍醐味は、料理を作るときより、重箱に詰めるときに感じます。作ったものを全部目の前に並べて、重箱とにらめっこです。ゴトゴト詰め替えないように、一発で決めなくては、折角の作ったものが姿を壊します。

 ふんわりと余白を持って詰める方法もありますが、私のは隅から隅まできっちり詰めます。その時、役立つのが、市原平兵衛商店のもりつけ箸です。白竹でできています。

  太い方の先端はこんな風に削がれ、

  細い方の先端は、ごくごく細いのです。お重が、埋まって行くに従って、この細さを利用して真上から料理を盛ります。最後の一つがきちんと納まった時は、何ともいえない満足感です。

 家族だけの食卓なら、とり箸はあまり用意しませんが、お客がある時はやはりとり箸を添えます。とり箸は、取り分けてテーブル越しに渡すこともあり長いものです。 ところが煮物や豆類を分けるとなると、お箸はやはり使いずらく感じます。特にこの正月それを強く感じました。すっとすくえる塗りのスプーンを、ゆっくりと探しましょう。

 最近トングの利用が増えました。バーベキューの時のように、普通に台所でも使うようになったトングです。食卓で、スパゲッティーを取り分けるときにも、それようのトングを使います。

  この、塗りのトング、和食用に求めたものです。竹でできています。開きっぱなしが、気になりますが、長さといい使いやすいものです。

 昔、庭掃除や七輪を挟むときに使ったトング。角砂糖に添えられていたトング。アイスピッチャーにも刺さっていましたね。あの頃、このトングを、なんと呼んでいたかどうしても思い出せません。きっと、日本の呼び方があるはずなのですが。

 小さな道具達ですが、日本人の細かい感性が詰まったような感じがします。

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1Q84

2012年01月03日 | 

 晴れ、15度、76% 

 昨年の11月の半ばでした。香港の本屋の店頭に、2冊の厚い新刊が並びました。一冊は、スティーブン ジョブズの自伝。もう一冊が、村上春樹の1Q84でした。

 3年ほど前でしたか、新潮社から発売の予告もなく刊行された、1Q84.瞬く間に売り切れで、増刊を重ねたことなど、新潮社の何かの裏話で読みました。確かに、日本に帰ると本屋の棚に横積みにされた1Q84を見かけたものです。それほどの人気の本なのに、一度も手にとらないままでした。こんな風にいうと、なんだか村上春樹の本には興味がないみたいに聞こえますが、村上春樹の本はデビュー以来、永年読んで来ています。それなのに、ここ4、5年、ほとんど買わずにいました。

 本屋に出かけたのも、ほんとはジョブスの伝記を買うつもりだったのです。なぜ、横にある1Q84の方買ってしまったのでしょうね。しかも、日本語の3冊が一冊にまとまっています。900ページを少し上回る厚さです。

 読みかけの本を読み終えて、この1Q84を読み始めました。当然のように、村上ワールドにどっぷりです。寝ても覚めても、この本のことばかり。おまけにこの分厚さなので、得意の寝て読むことができません。重くて支えきれないのです。そればかりか、この重さのせいで、持ち運びはできません。うちにいる時だけが、この本読める時間でした。そうなると、すごいもので、どうにか時間をやりくりします。しかも、いけません、年末の12月ではありませんか。やらなくてはならないことが一杯です。それでも、時間を見つける、いえ、時間を作ってしまうのです。

 極めつけが昨日。朝のパグ犬モモの散歩から帰ったら、ソファーに座り込んだまま動きません。家人も珍しく、家で休んでいました。香港は今日から、普通に街が動き始めます。私も今日が仕事始め。残りは125ページ。ご飯は作りました。家人が呼んだら、3回に一回は返事をしました。掃除はしませんでした。ただひたすら、ソファーに座って、1Q84を読んでいました。

 おかげで、夕方のパグ犬モモの散歩の時までに読み終えることができました。ただ一言、面白かった。日本語で読めば、こんなに長くかからなかっただろうにね、と今頃思います。

  1984年といえば、まだ我が家が東京に住んでいた頃です。馴染みのある地名や当時はやっていた、島田順子のスーツやら。英訳版ですから、実際村上春樹はこの言葉をどう表現していたのかな?などと考えながらの本読みでした。香港では、アメリカ版と、イギリス版が売られています。同じ値段ですが、このアメリカ版の方の装幀が気に入ってもとめました。本も時には、麻薬のように中毒になります。やっと、村上ワールドから、解放されました。


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おせち

2012年01月02日 | 料理

晴れ、15度、79%

 おせちが、デパートで売られたり、真空パックで売られるようになったのはいつ頃からでしょうか?家庭で受け継がれて行く、地方色豊かな日本の料理です。

 私の実家の母は、家事いっさいが嫌いな人ですので、残念なことにおせちの思い出がありません。冷たい空気のお正月の朝、きちっと詰められた重箱のおせち。そんなイメージを胸に持っています。伝えられた味もなく、若い頃料理を習うこともなかった私ですが。結婚して30年以上、見よう見まねのおせちを作ってきました。基礎のある方が見られたら、詰め方も、包丁の切り口もでたらめかもしれません。

 今年も3段。  

 一の重には、 黒豆、なます、かまぼこ、たこのうま煮、結び湯葉、伊達巻き。

 二の重には、 エビの酒蒸し、昆布巻き、百合ね、からすみ、ブリの幽玄焼き、牡蠣の酒蒸し、ぎんなん、金柑の甘露煮。

 三の重は、がめ煮です。

 以前に比べると、肉類の使用量が減っています。豚のワイン煮やチキンガランティーヌなどが姿を消しました。若い方の来訪があれば、きっとまた、お重に詰められるはずです。毎年少しずつかわって行く我が家のおせちです。お客があるといっても、基本的には家人と私の二人です。息子が結婚してくれると、きっと我が家のおせちの中身も変わるでしょう。来年は、家人の要望もあり、お寿司を加えるつもりです。11月頃から、材料を蓄え始めます。香港、今では何でも手に入りそうですが、それでも日本に住んでいるのとは違います。

 基本も、根っこもない私のおせち、毎年元気にお重に詰めれるのが、なりよりに楽しみです。

 

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