蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

「愛してるっ!!」っっ??!!

2009-12-23 | 読む人々には興味ない話
バカも休み休み言ってもらいましょう。
なにが「愛してるっ!愛してるっ!愛してるっ!」だっ!
気持ち悪い、キモチワルイ、げぼげぼ・・・


普通、情熱の若い日々を思い出すと、胸が熱くなるものだ。
が、私は胸が悪くなる。


A氏は、良家のオボッチャマ、そして秀才、お人柄は、いたって正常。
だが、悲しいかな、ダサかった。
この「ダサい」というクセモノ、どんなに努力しても天賦のセンスは、どうしようもない。
画家やデザイナーならとっくに廃業、職業転換を余儀なくされるところだが、
一般素人なので、どうってことはない。
だからといって野放図にしていると、
自覚のないダサさは、どんどん細胞分裂を繰り返し、増長していく。
良家のオボッチャマ、プラス、秀才、正常なお人柄、そして・・・次が、魔のブラックホール・・・
プラス、 増大し過ぎて、もはや抑える手だてのない、強烈なダサさを持ったモンスター。

その彼との、愛の日々(げげっげげっ、ああ、もうだめ、ゲボゲボ)が、ふとしたことで、蘇る。
街で、キモチワルイ、へんなカップルを見た瞬間に、デジャブする。
う、今も思い出すと、胃がむかつき、モドしそうになる。

別にそんな手痛い被害を受けたわけではない。
ただ、あの感性が、感覚が、・・・思い出すだけで・・・、うわぁ~、あぁ~~、うぅ~~、・・・
かなり、私には精神的ダメージが残っているようだ。
残るというか、張り付いていて、取れない。うわっっ。
平気な顔で付き合っていた私も、自分自身、相当キモチワルイ。

恋愛の「レ」の字もわかっていない、なんの愛の交流もないのに
知りあって間もない二人なのに、なにひとつお互いわかっていないのに、
「愛してるっ!!」って、どこから来るコトバなんだろう???
びびっと来る直観は、「愛してる」が、正しいのか?
男女間の魔法のコトバ?
お年頃になって、心身ともに大人になって、熱病にうなされている?

それにしても、そのコトバを発するにも、似合う人と、似合わない人がいる。
グっとくる人に言われたら、とろけそうになるかも知れないけれど、
いかにも、「彼女いない歴=年齢」、みたいな人に、言われたら・・・・
一方が熱くなって、そう発していても、その似合わないコトバを受ける方(私)も、
その時は、ちょっと可笑しかったけれど、そこまでキモチワルさを感じなかったようだ。
若くて経験不足なせいなのか、知らない間に、解毒剤か鎮痛剤でも服用していたのか、
今、考えると、かなりキモチワルイ。

まあ、そういう若い日々を送ったダサい男性も、いろんな経験を積み、浄化され?
やがて、普通のオジサンになっていくのだろうけれど。

「そこまで言う、そういうアナタはどうなの?」と、聞かれたら、
自分で正々堂々、胸を張って答えられるものがある?
いえ、私は、いいんです。私は。
私も治癒出来ていない「心の傷」がいっぱいあり、
そっとそのまま、天国だか、三途の川だか知らないけれど、あの世まで、
心に秘めたまま、持ち運ぼうと思っている。

若き日には、さほどなんとも思っていなくても、
今になって思えば、キモチワルイことがいっぱいある。
時には、そのキモチワルさが、別のパワーと核融合して、不気味な感覚となって
突如、蘇ってくるから、やっかいだ。