蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

優先順位

2009-12-25 | ささいな事
人間、カラダはひとつ。
仕事、家庭、公私それぞれのお付き合い、地域での役割、ありとあらゆる雑用・・・
めちゃめちゃ忙しい時、優先順序を決める、仕分け人が必要だ。

そうこうしていると・・・人生の分岐点に立った時、何を取って、何を捨てるか。
たとえば、結婚相手。
選ぶ基準は、人それぞれ。
お互いのニーズと時期が合致すれば、成立する。


「成功すれば、オンナはついて来る。」と豪語するのは、知人の辣腕(らつわん)税理士K氏。
彼は20代後半で独立した、努力家で、やり手の若手。
彼の年齢で独立する人は、いたって稀な業界に身を置く。
小柄な身体に、エネルギッシュな情熱がみなぎる、V6の岡田君似のイケメン。
合コンで射止めた、才色兼備の女性と、めでたくゴールインした。


本来、日本人は勤勉が取り柄、売りだったのに、
アメリカの陰謀によって、日本をダメにしたんですっ!!
なにが、頑張り過ぎるな!! 休め!!ですかっ!!
いまどきの男は、働きが悪すぎる。
気が回らなさすぎる。
言わないと、わからない。指示待ちではなく、頭を使え。
仕事する気、あるんかあぁっ!!

と、いつも、働きの悪い従業員たちに、頭から湯気を出して、怒っている。
彼らも頑張ってると思うんだけど、人の何倍も働き、努力するK氏にしてみると、
とんでもなく、ダメ・スタッフなんだろう。


結婚式の当日も、午前中いっぱいは仕事をしていた、というK氏。
その前後から、奥さんは、マリッジブルーに陥っていたようだが、
K氏の持前の自信と、押しの強さで、押し切った。
しかし、独立したばかりということもあって、超多忙。
私生活のほとんどを仕事に費やした。
仕事人間すぎて、家庭を顧みる時間も余裕もなく、ついに結婚生活は破綻。
その頃はさすがに、K氏も苦しそうな、やつれた顔をしていた。
が、あくまで、「オトコは仕事ですっ!!!仕事をしていて、何が悪いんですか!!」
と強気姿勢を崩さなかった。

何事も、やりすぎはよくないってことだ。
「私生活を共にしない、結婚生活って、なに??
これじゃ、結婚していないのと同じじゃないの」
奥さんの苦悩は、実によくわかる。

K氏は、あの極端な考えを変えない限り、再婚は遠そうだ。
超真面目な、デキるイケメンなのに、もったいないなぁ・・・
結婚向きではないのかなぁ・・・
遊び人でもないのになぁ・・・

彼の友人にも、私もお目にかかったことが何度かあるが、また似たような人が多い。
仕事に関しては、信頼できる。
要所を的確につかむ、カンの良さを発揮する。
デキる、イケメン、そして、ワーカホリック。
仕事が終わった深夜に、誰もいない部屋で、ゲームをしているそうだ。

結婚したくても出来ない男性・・・、ゴマンといる。
同じく、結婚したくても出来ない、デキるキャリア美人も、ゴマンといる。
キモチワルイ人種ではないのに、どうして、こう、うまくいかないのだろう・・・