蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

目が覚めると、馬車はカボチャに

2010-01-30 | 趣味
ダンスのお話です。
(ここで、弊ブログから引き返す人の後姿…数名・・・いや、数十名…ドンマイ)

足指骨折後、2か月の治癒期間、さらに1か月のリハビリ期間を経た。
リハビリ期間には、フィットネス、社交ダンスのグループレッスンも再開。
今日に至っている。
残るところは、社交ダンスの個人レッスンだ。
なかなか復活の兆しが、自分の中で、見えない。
あんなに興奮したレッスンだったのに、いざ、再開となると、腰が重くなる。
本当に楽しかったのか? 
苦しかった記憶のほうが、強く残る。

今、グループレッスンを再開してみて、やはり覚えるのが遅い自分を再認識した。
グループレッスンの先生は、少々覚えが悪くても、とても優しく教えてくださる。
その優しさには、「私、バカで、すみませ~ん」という思いで、いっぱいになる。
本当に、アポロン(個人レッスンTeacher)との違いを、痛感する。

個人レッスンで、学んだことをすっかり忘れていたら、アポロンは、どう思うか。
さらに、新しいことを教えても、また、覚えられない私に、キレそうになるだろう。
いや、キレるだろう。
私に、本格的なダンス・レッスンは、本当に必要なのだろうか?
お遊びでも、いいのではないだろうか?
無理をする必要があるのだろうか?
自分には、自分に合った、レッスンのレベル、ダンスのレベルというものが、あるのではないだろうか。
アポロンは、プロだが、その中でも、競技A級プロ。
それって、私には、そもそも、豚に真珠。
わけがわからず、個人レッスンを始めたとしても、よくそんな大胆なことを・・・・・
身の程知らずにも、程がある???
三浦雄一郎にスキーを教えてもらっているようなもの?
浅田真央ちゃんから、スケートレッスンを受けているようなもの?


授業料は前払いで、まだプールしてあるので、ここで辞めてしまうともったいない。
まあ、それは、お金の問題。話は、ちょっと別のこと。
再開するとなると、プールしていたお金などは、すぐに飛んでしまい、もっと、もっとお金はかかるんだし。

英語の勉強の時も、そう。
ちょっとしたキッカケで熱くなって、どんどん突き進み、厚い壁に激突して、おじゃん。
このパターンは、若いころの恋愛のケースと全く同じだ。
よく、猛進、撃沈していた。
たまたま、今回の撃沈は、足指骨折だったが、足がなくなってしまったわけではない。
再開しようと思えば、できるのに。
なぜ、こんなに、ぴたっと、凪ぎ状態になってしまっているのか。

足のリハビリは、ほぼできたように思うが、心のリハビリが、まだのようだ。
あの時は、自分にハッパをかけ、強気を装っていたのかも知れないが、
実は、とても傷ついていて、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を受けたようだ。
この傷が完治するまでは、個人レッスンは再スタートを切れないのでは・・・。
ひょとして、一生、完治しないで、また、コンプレックスだけをひきずって、
挫折したコトのひとつとして、自分の中で、不名誉に残るような気がする。
というか、単に、高望をしていた自分が、骨折をきっかけに、急スピードで止まり、
冷却期間を経て、等身大にもどって、目が覚めただけかも知れない。

リハビリも終了し、この1か月、もう少し、様子を見てみようか。
勇気を出して、アポロンに、予約の電話を入れられるか???
電話できないでいる図が、頭に浮かんだ。


老いたシンデレラは、目が覚めると、カボチャの馬車に乗っていた。
あれ? この馬車、カボチャ? なんで?
再び、オールド・シンデレラは、刻まれた皺に厚塗りの化粧をほどこし、鮮度の落ちたカボチャを駆使して、
よたよた、お城に出かけられるか???