蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

仕事って・・・

2010-01-27 | 仕事
今日、事務所に、元の仕事仲間のT君が来た。
彼は、うちの事務所を去ってから、しばらくは友人の勤める会社に席を置かせてもらい、
その会社から仕事を請け負っていた。
次の安定した職場がなかなか決まらない彼に、
我々は、ある会社を紹介したが、彼にしてみれば敷居が高いのか、ノリが悪かった。
先方が雇うと言っているのに、乗る気がなかった。
大手だったのに。
彼には、荷が重かったのだろうか。

あれから、2年。
彼は、ハローワークからの紹介で50社を受けたという。
結局、どこにも採用されず、今は単純軽作業のバイトをしながら生きつないでいるらしい。
彼は独身で、実家住まいだから、やっていけるのだろう。

彼のお父さんは、病気で療養されていたが、医療費は、嫁に行った妹さんには当てにできず、
その時、初めて自分が長男だと身にしみて感じたという。
そのお父さんも、3年ほど前に亡くなった。
お父さんの医療費は、彼が出していたので、今は医療費を捻出する負担もなくなったものの、
厳しい状況は続いている。

彼は、ルックスのいい青年だった。歌もうまかった。
染めていないのに、ナチュラルな茶色がかったサラサラ、ストレートの髪。
鼻筋が通った高い鼻、切れ長の、でも細くはない目。
色白で、きめ細やかな肌、純日本風の美青年だ。
イケメンという表現は軽すぎる。

しかし、美しい外見は、あくまでも外見。
仕事のやり方は、決して美しくなかった。
仕事以外で出会いたかった人物のうちの一人だ。
彼の仕事に関することを言い始めると、何時間ブログに取り組んでも、終わらない。

仕事は、厳しい。
見かけではないということ、そういう現実を、嫌というほど思い知った。