蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

母の胎内は、宇宙だ

2019-10-12 | 無題
大野一雄。
前衛武闘家、じゃなかった、舞踏家。
久しぶりに某ジャズブログで見た名前。

一昨々日、観た映画、「ジョーカー」で主人公が見せる、ゆっくりした踊り?のようなものを見て、大野一雄氏を連想した。

わたしが大野氏にお目にかかったのは、大阪、難波のちょっと奥にある、閑静な場所。
当然ながらご存命の時だから、ずいぶん前。
わたしは予備知識はほんの少し。というか、ほとんどナシ。
へんな、おじいさんが、わけのわからないことを言っている、というイメージだった。
蝶ブログにも一度、書いているが、何を書いたか忘れるぐらい前。

母の胎内、子宮は、宇宙だ、みたいなことを仰っていたかなあ、、、と。


わたしの姪は、幼児の頃、すごく言語表現能力が長けていて、母の胎内にいた時の印象や感覚をペラペラ話していたらしい。
彼女にとっては、ほんのちょっと前のことなので、覚えているようだ。
普通、小さい幼児は、話しても片言、赤ちゃん言葉。
脳内で感じたことを言葉には出来ない。
第一、脳自体が、未発達だと思われる。
まだ2歳ぐらいで脳が発達していたこと、それを言葉にできる言語能力、ふたつの奇跡が重なると、母親の胎内描写がリアルにできることになる。
そのまま成長していたら、すごい大天才になるのだが、悲しいかな、普通に成長して、たぶん、そんなことを話していたことも自分自身が忘れている、片鱗も感じられない、ごくごく普通の中学生になっている。

ひょっとして大野氏も、姪のように脳で感じていたのかも知れない。
感覚、記憶が残る。
そういう人は少なからずいるが、1歳や2歳で去年、一昨年の、最近の出来事として話せる人は稀だろう。

まあそういうわけで、、、母親の胎内は宇宙らしい。
わたしは、いつも母親を見て思うが、この人物からわたしが生まれてきたって、ほんとうだろうか?と。
この人にも若い頃はあったようだ。
夫(わたしの父親、故人)もいた。
幼い頃は、野山を駆け巡る健康少女。
祖父(わたしの曾祖父)に、目の前に広がる自然素材を材料にした、華道を教えてもらい育った感性には、敬服している。
(そのDNAは受け継がなかったのは、残念だ)
が、それぞれの人生プロセスと、現在の母、過去が繋がらない。
まして、母親の胎内にわたしがいて、おんぎゃあとこの世に生み出してくれた、その事実は、客観的な証拠からしか推測できない。(へその緒とか)
つまり、母親の胎内なんぞ微塵も記憶にない。

ゆらゆら揺れるブランコみたいなかんじかなあ、、、
(発想がお粗末すぎて笑える)

と、まあ、(いきなり話は飛ぶが)
大野氏と、ジョーカーの主人公には、踊りを介してオーバーラップするものがあった。
「ジョーカー」は、R15で、アメリカでは上映された影響を若い世代が受けて、暴動につながらないかと警察もピリピリしていたらしい。
ある人の解説によると、道化師を深層的に掘り下げると、「体制批判して、お咎めを受けて逃げ回る」意味もあるそうだ。
なんだか、難しいが、当局から追われて逃げ回る犯罪者が、英雄になって祭り上げられると、よろしくないとか。
主演俳優は、44歳で、若くない肉体が鍛えあげられていたが、痛々しいトゲの刺さりそうな肉体だった。
ガリガリの大野氏にも通じるものがある。

ちなみに、
まとまらない、結論に導けないものを「雑感」とするのが、楽で楽で、しかたない。

ということで、今回のタイトルは?